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ミャンマーの魅力とは?

先月末、いすゞ自動車がミャンマーでトラックの生産を始めることを発表した。
日野自動車や三菱ふそうも現地生産の検討に入っているとのこと。

民主化が進むミャンマーに、今注目が集まっている。

ミャンマーの魅力を以下にまとめてみた。
[1] 豊富な鉱物資源。銅や鉛、亜鉛、ニッケル更に錫・タングステン鉱石、アンチモン鉱石といったレタメタルを含む工業用途に活用できる鉱物の他、サファイア、ルビーといった宝石類も多数埋蔵されている。

[2] 勤勉で穏やかな国民性。軍事政権の印象が強いが、実は仏教が浸透した穏やかな国家であり、貧しいが争いはない。
仏教の庇護を受けているため物乞いもいない。
2000年代初めから欧米が経済制裁に動いて欧米の資本が入ってきていないため、資本主義に基づく競争や利己的な感情も根付いていない。

[3] 人口6千万人とタイとほぼ同じ規模。かつてはタイに食糧援助をするほど豊かな国であった。

[4] 地政学的なメリット。ASEAN、中国、インドの中間にあり、従来この地域のミッションリンクとなっていた。
ミャンマーを拠点とすることで、インドシナ半島から、インド・バングラディシュ・パキスタンにかけて、最適なサプライチェーンを構築し、市場開拓を進めることができる。
ダウェイ港の開発により、タイとチェンナイの自動車産業の集積が接続される。

[5] 安い人件費。1人あたりGDP500ドルはアジア地域としては最安圏。勤勉とよばれているベトナム人よりもさらに勤勉といわれている。
カンボジアよりも幅広い年齢層での労働力を確保できる。

[6] 経済特区や鉄道建設といったインフラ整備の進展。自動車の輸入規制など国外からの完成品の輸入に関しては制限があるものの、民主化にともなって経済特区の開発が進んでいる。
大手都銀3行もヤンゴンに拠点を設けて日系企業の進出支援を行うようになっている。
中国からインドネシア、ベトナム、バングラディシュと産業の拠点を人件費の安い国への移転を開始していた縫製工場のような業態は、
すでにミャンマーにも進出しており、またコンビニのような流通企業も参入を表明している。

ミャンマー政府側も日本資本による開拓を期待しているようであり、実際に大手商社が動き始めている。自動車メーカーの進出により、今後日系資本の進出はますます進むものと思われる。

一方で課題も山積みである。たとえば電力不足。
ベトナムでも工業団地の電力不足が深刻な問題となっているが、ミャンマーはさらに電力インフラ環境が悪い。業種によってはまともな生産活動ができないため、各社は自前の発電機で対応している。

発電所を設置しなければこの問題を解決することはないといわれており、
今後の発展に際して、インフラ面の問題をどれだけ解決できるかが鍵であるが、
その一方で、世界的に人気のある政治活動家の影響力が強いため、他の国のように経済発展優先での政策運営とはならず、
今後の発展スピードが見えない。

そういった中でも中国資本が大規模な投資を行っており、日本企業に先行している。
東南アジアで先行してきた日本企業が、今後発展する南アジア地域にかけてどれくらいのプレゼンスを発揮することができるか、
ミャンマーへの取り組み方が一つのポイントとなると思われる。