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エコな車の使い方から学ぶ“新しい市場の創りかた”

若者の車離れという言葉が出始めてから10年くらい経ちますが、自動車業界は好調とはいわないまでも、それほど大きく販売台数も落ちていません。

トヨタがハイブリッド専用車としてプリウスを販売してから20年弱が経ち、今では各メーカーがエコカーを揃えています。今や“エコ”は購入者が自動車を選択する際の重要なポイントにもなっています。
マツダは、国内では敬遠されていたディーゼルを乗用車で見事に復活させており、黒煙・騒音・振動などの悪い面を改善し、かなり好調な販売台数となっています。
各メーカーが時代の流れとともに、新しい技術を投入し、時代に合った魅力ある車づくりをしていることも自動車離れや人口減少という逆境にも関わらず、販売台数を支えている一因になっているのかもしれません。

私自身、保有していた自動車を処分しており、今のところ自動車業界に貢献する予定はありませんが、車が必要なときにはレンタカーを使っています。
レンタカーといっても、メーカー系のレンタカーではなく、ネット検索する際は「レンタカー 激安」と入力してヒットするような会社です。

車を保有していた頃は、車のない生活は考えられませんでしたが、いざ手放してみるとそれほど不自由さを感じておらず、住んでいる場所が大阪ですので交通網が発達しているということも大きいのかもしれません。環境的にもお財布的にもかなりエコになっています。

ただ、レンタカーの場合は、利用時間が6時間、12時間となるため、ある程度長い時間使う場合にはよいが、ちょっとした外出にはなかなか使いづらいこともあります。
そこで、少し前から注目されつつあるのが、カーシェアリング。

カーシェアリングの大手では15分200円で利用できるなど、ちょっとした外出でも気軽に使えます。今では会員数も50万人を超えるといわれており、今後も成長していくのではないかと思います。

レンタカーの市場では既存のメーカー系などに加えて、新規参入組として安さを売りにした会社も出てきており、その中でカーシェアリングも注目されてきているので、競争が激しくなりつつあります。
「使いたい時間(量)だけ購入する」

このような現象は少し前から他の業界でも起こっており、BtoBではかなり浸透してきています。以前は、資材を購入するにもある一定量以上からでないと注文ができない、などの制約があったのですが、今では必要な分だけ購入できるようになっているところが多くなっています。

カーシェアリングは、レンタカーで当たり前だった長時間利用を短時間利用にすることである意味新しいマーケットを生みつつあるともいえます。

このように、今までは当たり前だったことを少し違った視点で見てみる、ユーザーのニーズを汲み取ってみるなど、一度自社の商品を見直してみてはいかがでしょうか。

何か新しい発見があるかもしれません。