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賢い消費者に対応するブランド戦略

洋陶器メーカー大手のウェッジウッドが破産しました。ウェッジウッドと言えば、洋陶器メーカーブランドのトップブランドの一つです。

百貨店には大きなコーナーを構え、相当な投資をして店を展開してきましたが、中国製の安い商品の影響から売れ行きが不振となっての破産ということでした。

同ブランドは相当な知名度を持つものであるためある外資系ファンドが支援に乗り出しました。同ブランドのように力があれば支援もありますが、今後このような「世界的知名度があるブランドの破産、倒産」が続出するのではないかと思うのです。

08年10月ごろから世界の有名ブランドのトップが続々と日本に来日して、なぜ日本で売れていたモノがうれなくなってきたのかを視察していったようです。

日本を見ての彼らの感想は「完全に潮目が変わった。これからは日本での展開を考え直す」というものだったそうです。

日本はある意味、世界の富裕層向けブランドの売上高を大きくしてきた世界でもトップのマーケットであったと思います。しかしそのブランド偏重型の買い方がここにきて大きく変わってきたということです。

スーパーブランドだからかっこいいとか、新作ブランドを持っていないと恥ずかしいといった昔のブランド信仰は今の日本の消費者にはなくなってきたということです。

スーパーブランド=ステイタスという部分はまだあります。新作ブランドのバッグをレンタルするサービスが人気になっているのはまだこのような感覚があるからでしょう。

しかし、スーパーブランドが今までのように飛ぶように売れていく時代にはもうならないと私は思います。
かっこいいの定義、時代をとらえているという意味でのトレンドの定義が変わったからです。

結局、ファッションは「時流を捉えているか」ということであり、スーパーブランドが時流だった頃にはブランドを身にまとっているのが時流だったのでブランドに消費が流れました。

今は「個性、個々の価値観に基づいたコーディネイト」が時流になったのです。
だからスーパーブランドではなくても、おしゃれなものをもっているといった「消費において賢い買い方、賢い選び方をすること」が時流です。

スーパーブランドから賢い消費スタイルの時代へ。
時代は確実に変化しています。

お客様が賢い買い物をしたという感覚をもってもらえるような売り方が必要だということです。
時代は消費にも確実に影響を及ぼし始めているのです。

ブランディング