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PB商品を徹底研究(2)~セブンプレミアム:カップ麺編~

先日、セブンプレミアムのPB商品である「金の麺」と東洋水産のNB商品である「マルちゃん正麺」についてコラムに書かせて頂いた。

今回は、PB商品の「カップ麺」について考えてみたい。

■カップ麺 販売ランキング
そもそも売れているカップ麺は、どのメーカーのどの商品なのか?
どの企業が強いのか?

マーチャンダイジング・オン「RDS-POS」調べを見ると下記の順位である。

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マーチャンダイジング・オン「RDS-POS」調べ
(分類:カップ麺、期間:2013年4月~2014年3月、エリア:全国、順位:数量)

■2強のカップ麺市場
上記のことから、「カップ麺」市場は「日清食品」「東洋水産」の2強であることがわかる。
「カップ麺」の代名詞である、日清食品の食品のカップヌードルが堂々の1位である。
また2位、3位には「ラーメン」でなく、マルちゃんの「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」が挙がっている。

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また希望小売価格は1位~10位まで、全て170円である。
カップ麺市場においては、170円が適正価格ということであろうか?

■セブンプレミアムのカップラーメン
カップラーメンのPB商品を比較するために、日清カップヌードルの醤油味と比較した。今回の調査に関しては、容器が「縦型」であり、醤油味のものを対象とした。

■調査概要
日時:2014年08月20日(水)14時11分
購入店舗:セブン-イレブン 丸の内センタービル店
※下記調査内容に関しては、本調査の場合のみに限る。
※丼型のカップ麺は調査対象外。

■商品名

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セブンイレブンでは、容器が縦型の醤油ラーメンは「3種類」存在する。
東洋水産の商品で、縦型で醤油ラーメンは見当たらない。

またPB商品には「サッポロ一番」でお馴染みの「サンヨー食品」と、
「チャルメラ」でお馴染みの「明星食品」の2種類が存在した。

■価格

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前回、調査を行った即席麺と同じように、PB商品はNB商品と比較して値段が安い。

■内容量

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スープの量は、PB商品のほうがNB商品と比較して多い。

■標準栄養成分

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■セブンイレブンにおけるカップラーメンから見えること
カップラーメン市場において、圧倒的な強さを持つ日清食品のカップヌードルは、その強みを活かし、NB商品を販売し、様々な「味」を展開している。
次いで、2位である東洋水産は「うどん」「そば」。または「容器の形を変える」戦略を展開している。

また売上高の小さいサンヨー食品はセブンプレミアムでPB商品を展開する戦略を取っている。

2006年に日清食品に買収されて明星食品は、「中華そば」というジャンルでのPB商品を展開する戦略となっている。

上記のように、各社の様々な思惑を感じさせる戦略を取っている。
自社の強みや自社の現状に沿った戦略を構築する必要がある。


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