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商品力の構成要素から消費を考える

経営とは詰まるところ、「利益の創出によって経営の継続性を高め、社会に貢献し続ける」という一点に集約されると私は考えています。

毎日中小企業の経営者と接していると、それにどれだけ人生の時間を費やしているのかがよく分かります。

では、この定義に基づくと、まず企業として求められるのは「利益の創出」です。

その利益創出において、最大の手法は当たり前の話ですが、経費削減よりも「売上及び粗利の向上」となり、その向上のためには客数増が最大のポイントになります。要するに「支持者を増やす」という発想です。

では、この客数を増やすためにはどうすれば宜しいでしょうか?
当然プロモーションを強化するという考え方がすぐに頭に浮かぶと思いますが、多くの業界が成熟期である昨今、単にプロモーション策を強化するだけで客数が増えるような時代ではありません。

当然ながら「商品力強化」がポイントとなり、この商品力の構成要素の比重が変わってきているのです。商品力とは、

商品力=モノ自体×価格×サービス×情報×理念×ブランド


という考え方を船井総研では採用していますが、成熟期のように消費者の商品知識や購買経験が増えてきた際は、「自分らしいもの」、「自分のライフスタイルに合うもの」、「自分の価値観に合うもの」、「自分だけのもの」という消費心理が高まるので、この中でも、情報や理念、ブランド、もっと言えばストーリーというものが購買決定要因になることが多いのです。

これは私がメインにしている教育関連事業でも同様です。
今、全国的に広がっているのが、「生きる力を育む教育」です。端的に申し上げると、

・論理的思考力

・コミュニケーション力

・集中力

・創造力

・忍耐力

などが代表的な要素なのですが、近年注目されている教育の一つに「将棋教育」というものがあります。

私の知り合いの女流棋士であり、子ども用教材「ぴょんぴょん将棋」が大ヒットした高橋和さんが現在推し進めています。

これは集中力、直観力、決断力、記憶力、推理力、発想力、推敲力、分析力などが磨かれ、さらに礼儀も重んじるため、その力も身につきます。
現在では大手学習塾にも導入され、大人気教室になっています。
従来のように、受験を目的とした学習塾ではなく、このような教育にお金を払う保護者が増えているのです。

これはまさに理念やストーリー、情報やブランドにお金を使った例です。教育関連業界ももはや成熟期なので、このような考え方が当てはまるのです。

これからはモノや価格だけでお金を払う時代ではありません。特に大手のように仕入価格や物流コストが抑えられることによって価格勝負が出来るというのが難しい中小企業によってはいかに商品価値を上げるかが消費者の心を掴みます。
そのためには、共感できる人にその価値観を商品に注入して売ることなのです。