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在庫量はITでコントロールする

製造業・卸売業・小売業などほとんどの業態において、多品種化が進んできました。顧客ニーズが多様化し、また商品が市場に投入されてから撤退していくまでのライフサイクルも短縮化していることから、今後もこの多品種化の流れは続くでしょう。しかし、それによって在庫管理は難しくなってくる一方です。

ある企業では、取扱在庫商品数20万、在庫管理担当者10名という企業もありました。1人あたりが管理する商品数は2万です。これは人間だけでの管理レベルを超えています。ABC分析で算出されるAランク商品だけでも20%の4万あることになりますから。このレベルで適正在庫になるように管理を進めていこうとしたときに、ITの力は絶対に必要です。IT上で発注点、安全点、発注数量、平均出荷量などを算出、共有し、最終的な判断は在庫管理者が行うという流れを作る必要があります。

取扱商品が数千程度の企業の場合は、発注点・安全点の設定、補充リストの発行、納期管理ができるといった、複雑ではないITの導入から検討するのがよいでしょう。まずは、多くの商品の適正在庫を広く管理できる仕組みが必要であるということです。この仕組みができることによって取扱うアイテムが増やしやすくなるなど、ロジスティクスが売上増加に貢献できるようになるのです。

~責任者が明確になっていない在庫はマネジメントが効かない~
また、在庫管理には責任者が必要です。誰が責任をもって発注し、最終的に在庫量過剰、欠品になった場合に誰に責任が帰結するのかを明確にしておかなければマネジメントは効きません。商品ごと、または商品カテゴリごとにシステムマスタ上に責任者登録を行うぐらいのレベルでの管理が望ましいのです。