船井総研でお付き合いさせて頂いている全業種クライアント企業の中には、社員数50名を超え、地域一番店、もしくは一番店に届く企業様も増えてきました。
ただ、同時期に成長していた会社A社・B社でも、数年が経つと、A社は社員が30名弱のまま、B社は100名を超え、300名規模にまで成長しているという実例もございます。合わせて、売上・利益、そして組織でも差が出ています。この2社の差はどこから出てくるのでしょうか。
今回、持続的成長をするために組織の「カベ」を突破する方法をお伝えします。
1.低成長時代でも伸び続ける中堅企業とは
社員数50~100名超えてから成長が横ばいになる企業のあるあるとして、社員が成長していない、やらされ感や疲弊感を持っているなどがございます。一方、社員数50~100名超えて、短期で300名を超える企業は社員のモチベーションが高く、ボトムアップ型組織となり、自発的な動きが増えます。
業種・業界を問わず、伸びている企業、逆に成長が鈍化している企業のヒアリング、調査、分析をしたところ、特に、国内経済が低成長に入り始めた西暦2000年以降で、50名前後だったが、100、200、300名超えへと持続的成長している企業には明らかに共通要因があります。
西暦2000年以降、社員数100名未満企業で持続的成長を続けて、カベを突破している企業は、戦略、戦術以上にPMVV(理念・ミッション・ビジョン・バリュー)が分かりやく、明確になっており、そして浸透しています。
一方、成長が鈍化している企業は、理念がおきざり、長期ビジョンと経営目標について、つながり感がない状態になっております。理念やビジョンが完成した時は満足だが、走り出すとタスクばかりに追われている感を持ち、モチベーションが低下します。
2.PMVV策定と浸透の重要性
企業は、大きく2つの軸で展開して成長していきます。それは、①事業軸と②組織軸です。
②は広義の“人事”強化(or改革)です。特に、社員規模が大きくなるにつれて②の重要性が大きくなります。
社員数50~100名超えて、短期で300名を超える企業の経営者は経営ノウハウや〇〇戦略、マーケティング論、マネジメント論以前に「人間の本性」の根本を重要視して、組織づくり、トップマネジメントを行っています。
それは、人は「Why(なぜ)」と「ストーリー」に共感、情動が起こるということです。Whyとストーリー(全体像と方向性)があれば自律性、創意工夫が生まれます。つまり、社員の自律心が高まることにつながります。
「人間の本性」の根本を考え、❶「内発的動機」が発露する❷自律心、創造力を発揮する 「ストーリー」の込められた「PMVV」が分かりやすく、明確化され、かつ浸透している企業が低成長時代でも成長を続けます。
P(理念やパーパス)
自分たちの存在意義、存在する本質的な理由。最上位(根底)にある信条/信念(打算なしに)奮い立つ、鼓舞される哲学、思考
M(ミッション)
自分たち成し遂げようとしている使命。Pに基づく行動・役割
V(ビジョン)
具体的に目に浮かぶようなイメージできるなりたい姿。P・Mを追求したらどうなるか、P・Mをかみ砕いた姿。
V(バリュー)
重要な信念、日々の行動の判断、選択の基準。P・M・Vはともに歩む長い道。一緒に進むときの思考・行動基準
上記4つをセットで一つの会社の目的としてPMVVと呼んでおり、持続的成長を続ける企業のPMVVは「だから、私たちは・・・・・」でつながるストーリーになっています。
持続的成長を続ける企業のポイント、具体的な取り組み
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/081257
13年間で売上6倍、社員数1,000名超えの企業「物語コーポレーション」様は、人づくりを大切にした理念を掲げ、持続的成長しております。今回はセミナーの特別ゲストとして物語コーポレーション 代表取締役社長 加藤 央之 氏に「新規事業もどんどん創出!持続的成長を実現する人財開発力」をテーマにご講演いただきます。ぜひ、ご参加ください。
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