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2020年 最新ぱちんこ企業戦略事例 回顧録② ~意外な提案とその効果とは~

前回のコラムでは、ある「ぱちんこ企業」様が「10年ビジョン作り」に取り組み、いまも改革をどんどん進めている企業事例のエピソード①をお送りしました。
第3回(最終回)となる本コラムでは、その続きをお伝えいたします。

第1回「経営者からよく聞く悩み」と「その対策」はコチラ>
第2回「改革をどんどん進めている企業事例のエピソード①」はコチラ>

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エピソード②:まったく予想をしていなかった “1歩先をいく” 提案が。「10年後まで、どう成長するのかを考える?」

以前からお付き合いがあった船井総研から“ある提案”が来た。

「もう少し長めの視点で、5年後、いや、10年後までのビジョン計画を作ってみませんか」

直感的に、「そんなずっと先のことを考えられない」と、思った。
ただでさえ先行き不透明なこの業界で、3か年の事業計画を立てただけでも、先進的なことだと思っている。
それなのに、10年後のことなんて…。

いや、でも待てよ。3年後を思い浮かべ、不透明・不安定なぱちんこ業界の動向にきちんと向き合ったからこそ、勝ち残れる見込みのある計画を立てられたじゃないか。
計画を立てたからこそ自信をもって先手を打つことができているじゃないか。
10年後までのことも、期間が長いだけであって、考えることは根本的には同じなんじゃないか?
より一層、更なる先手を打つことができるようになるかもしれない。
よし、10年後のこと、考えてみよう。

年末年始の時間を使い、10年後までの数値計画を簡単に立ててみた。
店舗数、店舗売上の将来予測、採用人数、利益額…。一つ一つ積み上げて、シミュレーションしてみた。
しかし何かしっくりこない。こんなにうまく出店し続けられるだろうか?人を採用し続けられるだろうか?きちんと売上・利益を伸ばし続けられるだろうか?3年後までの計画は確信めいたものを持てるのだが、10年となると…。

「10年って、長いな」と、率直に感じた。

そしてふと、「10年後って自分は何歳だ?」と思った。
その瞬間、自分の年齢だけではなく、大事な従業員の年齢も気になり始めた。
いま店長をしてくれている〇〇さんは今43歳だから、53歳。
△△さんは59歳。
もちろん、店長としてぱちんこ事業をずっと支えてもらいたい思いはあるものの、もっと違うポジションにも就いていってもらいたい気もする。
どんな環境を用意してあげれば、みんながずっと楽しく、ワクワク働いてくれるのだろうか。
求職者が進んで入りたくなるような魅力ある会社ってどんな姿だろう?


エピソード③:他社に先駆け、自社を変革させる「2030年に向けてのチャレンジ」を始動!

そんなとき、異業種ではあるものの、同じ成熟業界で上手に会社の姿を変えていっている事例を思い出した。
本業となる事業をきちんと保ちながらも、時流に沿った利益率の高い複数の新規事業を立ち上げて、事業会社化させて、ホールディングス経営を行っている事例だ。

売上規模こそ、ぱちんこ事業のそれよりも小さそうであるものの、まったく異なる利益構造を持つ事業の集合体で、ホールディングス全体での営業利益率が高そうだ。
新しいポストを作り出し、どんどん社員を経営者として登用させている。
ロゴ・HPも刷新させ、これからの時代に合っている印象を受けた。
社会性の高い事業内容も見せ方も相まって、実際求職者からのウケが良く、今まで取れていなかった人材層も集まるようになっているようだ。

「ウチも、この方向性を取り入れてみよう」

・「ぱちんこの会社」ではなく、複数事業展開の「エンターテイメントの会社」へ。
・「業績だけを追求する会社」ではなく、「社会性やワクワクも追求する会社」へ。
・「ポストが限定的な単一企業経営」ではなく、「新しい役職者が生まれるホールディングス経営へ」
 
よし、これから、10年先を見据えて、新しい事業、新しい経営体制を作り上げ、みんながワクワクし続けながら、会社としても持続的に成長し続けられる姿を目指していこう。
今からの楽しみは、今年5月に控える方針発表会で、みんなにより良い未来を伝えられそうだということ。
これまでお世話になっているぱちんこ業界に軸足をしっかり残しながらも、新しいチャレンジをしていくことが楽しみな自分がいた。
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いかがでしたでしょうか。

10年ビジョン作りの効果は以下であると考えられます。

事業承継:本業ときちんと守り、維持・向上させながら、新しいことにも取り組み、成長し続けられる未来を描くことで、心置きなく次世代に渡せる土台を作ることが出来る
新規事業・ホールディングス化:収益面はもちろんのこと、それ以上に「今の従業員・未来の従業員(求職者)がワクワクするような事業」を検討することで、採用・定着力がアップする。
中堅層のキャリア:②の新規事業・ホールディングス化を通じ、新しいポストを生み出すことが可能となり、より高い視座の仕事を任せられるため、次世代経営人材を育てることができる。

10年スパンで未来を考えてみる。
これは緊急ではないが、重要なことだと考えております。ですので、少しづつでも時間を割いてみることをお勧めいたします。

今回、2020年4月24日 @ 東京にて、「2030年に向けた勝ち残り方」セミナーを開催させていただきますが、その際は3回にわたり解説をさせていただきました「10年ビジョン」について、今回の回顧録に登場しているぱちんこ企業様をゲストにお招きの上、解説をさせていただきます。
今後10年、勝ち残っていきたい経営者様へ、自信をもってお伝えできるコンテンツとなっておりますので、この機会を逃さずご参加頂ければ幸いです。

以上

コラムに関連するおすすめセミナー
『2030年 ぱちんこ企業の勝ち残り方』



このような方におすすめ
・今後ぱちんこ業界が厳しいことは分かっている。でも、どうしたら良いのか分からない
・ホールディングス化や新規事業など成長するために何をいつすべきか悩む経営者様
・将来に向けた成長計画は立てたけど、それをどう達成すればいいのか分からない。従業員は納得していないと感じる
・そもそも、将来が不透明な業界で成長計画を立ててしまって大丈夫なのか不安だ
・このままでは、息子に継がせることも、生き残ることも難しいと考える2代目経営者様
・キャッシュは余裕があるが、今後40代店長のキャリアプランを描けていない経営者様

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