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Vol.1 「ブランドとは」

ここ数年、ブランドということについて考える時間を増やすようにしています。ブランドがあらためてこれからの世の中で重要視されるようになると思うからです。

日本でブランドというものが認識されてきたのはこの15年ほどだと思います。デービッド・A・アーカー氏の著書が日本語訳されて、数多くの広告代理店がアーカー氏のブランドエクイティ戦略を広告手法に取り入れて世の中に広まりました。

注) デービット・A・アーカーアーカーとはブランド論の第一人者 David A. Arkerのこと。カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院名誉教授(マーケティング戦略論担当)。主要著書に「ブランドエクイティ戦略」「ブランド優位の戦略」「ブランド・リーダーシップ」「ブランド・ポートフォリオ戦略」がある。


アーカー教授が記したブランド論の各種テキストや論文が日本語訳されたのは1995年ごろからですから、実際には10年ほど前から日本ではブランド流行りになってきていると見ていいでしょう。
しかし、私が思うにまだまだブランドとは何かを明確に定義できている企業や人は少ないように思います。

ブランドとは何か
私が考えるブランドとは、「永続性を前提としながら、それ(企業、商品)がそれであり、かつそれ以外では持ち得ない独自性」と捉えています。
ブランドというのはある意味では作ること自体は簡単です。
その企業や商品の独自性を規定すればいいのですから。しかしそれを永続性のあるものに仕上げることは至難の業です。ただし、この「永続性」をめざしていかなければブランドと呼んではいけないのです。永続性がないものはブランドではなく、単なる「商標」なのです。いわゆるマークのようなものです。ブランドを作り上げたい企業は商売をする上でマークを作り出したいのではありません。マークではなく企業が企業である理由を示さなければならないのです。

企業としてのブランド価値
では企業が企業である理由とは何でしょうか。
それは企業のDNAです。その企業が何を大事にしてきたかという、企業の考え方や哲学を意味します。

つまり、企業の考え方、哲学が整っていない、あるいは決まっていない、軽視している企業にはブランドは作れないのです。
したがって、ブランド戦略を企業で実行するためには、企業理念・企業ビジョン・ブランドコンセプトを明確に規定することが大切になってくるのです。
これができればブランドは作れます。

私はコンサルティングの中でお手伝いする企業のブランドを作ることについて、特に意識して時間を割くようにしています。
ブランドさえできればお客様に訴求するポイントが明確になり顧客を作りやすくなります。同時に働いている従業員の自社に対するロイヤリティも向上します。するとお客様から何かを聞かれたときにも、「うちはこういう会社です」と明言できるようになります。

うちは○○ですと言える会社。一言でそれを表現でき、従業員の誰しもがその言葉を言えるように全体定義できた会社がブランド力のある会社と言えるのです。


ブランド論についてはこれから何度にもわたって書いていくつもりですが、2010年は本当にブランドを作っていくための大事な1年です。
ぜひ再度、みなさんの会社でのブランドとは何かを考えていただきたいと思います。

これをお伝えしてまいります。(つづく)