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3.11 歴史的な価値観大転換の日 その2

前回の続き)

◆マーケティングの方向性


当面は私たちはどのようなマーケティングを軸として進めばいいのでしょうか。私達がめざすべき事業モデルは次のようなものと言えるでしょう。

・競争ではなく共生型である
・これからは競争の時代ではない。いかに自社の独自性を見つけ、発見し、お客様との共生を実現できるか
・商品、価格は二極化し、さらに細分化する
・値ごろがキーワード
・値ごろには2種類ある
(1) 低価格商品
  「実用的で安い」
  「節約できておしゃれ」
  「安全、安心が担保されている」
  「生活防衛できる」

(2) 高価格商品
  「本物である」
  「モノづくりの背景が見える」
  「職人、作り手の考え方、哲学がある」
  「共感できるメッセージがある」
  「一言で語れるストーリーがある」
  「考えたことがなかったけれど、いつか役立ちそうなもの」
このようなものがお客様の支持を得るように変わっていくことでしょう。
・販促・イベント
・イベント、チラシなどは自粛していく企業が増えることでしょう
・しかしこのようなときだからこそ我々は「攻めるべき」と考えています
・チラシはしっかり打つ
・DMはきちんとだす
・イベントは予定通りやる
・ただし、謹告など、言葉遣い、思いやりの言葉はのせる

【短期的なイベント内容】

 「震災復興祈願セール」 「東北ガンバレセール」

【提案商品】

「元気になれるTシャツ」
「結婚できる洋服」
「楽しくなれるティッシュ」
「オカネがなくても持ってるだけで気分が明るくなる財布」
「気分が晴れるビニール傘」
「着るだけで気分が安心 レインコート」

【チラシ戦闘論】

「笑顔」「安心」「復活」「希望」「夢」「などのフローワード満載にする「空白マーケット」を掘り起こす例)
・使いやすいトートバッグ⇒・いざという時に役立つなんでも入る便利バッグ
・機能的なリュック⇒緊急時に背負いやすく破れにくいリュック

など、お客様の欲求に対応すべき商品はいくらでもあるはずです。ただしそのまま、商品を売るだけではだめです。しっかりとメッセージを伝えなければいけないのです。

・固定客化
・これからは固定客化が必須となる
・不特定多数ビジネスから、特定少数へ
・特定少数を特定多数へ
・特定多数を固定少数へ
・固定少数から固定多数へ

いかに顔と名前と好みがわかるお客様をしっかりと掴むかが企業経営のポイントとなります。固定客ビジネスは今後はあらゆる業種業態で必要です。今からしっかりと準備しておくことです。

・消費トレンドこれからはエシカルがトレンド
エシカル商品、エシカル消費。
世の中のためになっている、世の中に貢献している、1%でも何かのため、誰かのために使いたい。どうせオカネを使うなら、自分の払うお金が何かの社会貢献につながるのがうれしい。
エシカルな流れがこれからの流れとなる。これもすべての業種で考えなければならない取り組みです。

このように、これからの時代に求められるマーケティングは大きく変化していきます。

しかしその変化は日々変わります。めまぐるしく変化していきます。ですからますますお客様の価値観がどのように変わるのか。私たちは今まで以上にお客様の視点で商売をしていくことが必要です。

これまで以上にお客様の視点に立った経営を思考していく。これがこれからのマーケティングの鍵です。ブランディングの中に上記のマーケティングキーワードをどう組み込むか。ぜひ真剣に考えていただきたいと思います。

ブランディング