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わずか5分。この時期に実践すべき、新入社員育成のコツ。

4月も下旬を迎え、新入社員が入社し、1ヶ月が経とうとしています。
最近ではアベノミクス等の影響により、景気回復の兆しはあるものの、
採用活動においてはまだまだ難しい時代です。
そのため新入社員を採用された経営者や採用活動に携わった人事の方々はもちろん、
それ以外の従業員の方々も、ご縁があり入社してきた新入社員には、
できる限り長く勤めてもらいたいと思われていることかと思います。

どうすれば新入社員が長く勤めてくれるのか。
それには新入社員に、会社のことを好きになってもらうことが重要です。
入社し、少し余裕の出てきたこの時期に、
会社のことを好きになってもらうための取り組みをご紹介します。
その取り組みとは、「上司から新入社員へ手紙を書く」ことです。

具体的には、入社後キリの良い時期(入社1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後など)に新入社員へ“手紙”を渡します。
手紙を書く方は、新入社員の直属の上司です。
もしローテーション中や正式配属が決まっていない場合は、入社後一番長い時間を過ごした上司の方でかまいません。

また手紙の内容は、以下の2つを入れていただきます。
【1】入社して、一番がんばったこと
【2】今後、会社として本人へ期待すること

新入社員は入社後、ただがむしゃらに頑張っています。
その間壁や悩みにぶつかり、失敗の連続です。
当然ほめられることも認められることも、ほとんど無いと思います。
そこで「【1】入社して、本人が一番がんばったこと」を上司から直接伝えられることで、
頑張れば認められること、常に自分を正しく見てくれる上司がいることにモチベーションが上がります。
また「【2】今後、会社として本人へ期待すること」を伝えることで、
新入社員でどこかお客様扱いだった立場から、「社員」としての自覚や責任感が早く芽生えるようになります。
ここでポイントは、指摘するのではなく、とにかくほめることです。
多くほめるのではなく、1つ2つのことを深掘りしてほめる内容にしてください。

手紙を渡す場にも、工夫が必要です。
できれば他の社員がいる前で読み上げ、手渡しをするなど、より多くの拍手や賞賛を受ける場で手紙を渡します。
全体会議や新入社員フォローアップ研修の場で、渡すのも効果的です。
昨年私のお客様先で「新入社員への手紙」を実践頂いた際は、
手紙を受け取った新入社員のなかには、喜び笑顔になる人もいれば、顔をくしゃくしゃに号泣する人もいらっしゃり、
その日は特に社内が温かい雰囲気になりました。
また手紙を渡すことで、上記以外にも、「会社や上司の期待に応えようとする」、「上司が新入社員から尊敬・信頼される」などの効果が期待できます。

入社後、新入社員が会社・仕事に慣れてきた頃に、手紙を書いてみてはいかがでしょうか。