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アパレル業界だけが人を集められないのか?

最近、アパレル業界でよく聞く話が、
「今度、新店をだす予定なのですが人が集まりません。店長しかいないのでスタッフ総出で店を切り盛りしようと思います」

「最近、店の退職者がでて店がまわりません。本社から人をだして乗り切っています」

「求人媒体で人を集めようとしていますがなかなか反応がありません。反応がないので繰り返しだしているのですがまったくレスポンスがない状況です」

アパレル業界では今、まさに人手不足の真っ只中にいます。人さえいれば売上とれるのに という声がそこかしこから聞こえてきます。一方で、人がなかなか集まりにくい、魅力がなくなっているのではないか。他の業界にとられていて人が集まらないのではないか。これこそが問題だという話もあります。これはアパレル業界だけに見られる現象なのでしょうか。

先日、2016年4月の全業種の有効求人倍率がでました。1.34倍。24年ぶりの高水準だといいます。しかも、全都道府県で1倍をはじめて超えるという状況です。びっくりするような状況です。各県別に見ると、福井、富山、岐阜、香川、福島がトップ5。青森、北海道、鹿児島、高知、沖縄がワースト5。

しかしこれら5つの県でも1倍以上の求人倍率ですから、全国的に、慢性的な「人手不足」なのです。アパレル業界だけが足りないのではなく、全業種にわたって人がとれない状況が続いています。企業は人がほしいのに、人を採用できない状況が続いています。働きたい人も働きたいけれど働けない状況が続いている人もいます。小売・サービス業はその典型。

アパレルの店頭スタッフは中でももっとも求人に苦労しているひとつです。なかなか求人が思うようにいきません。繰り返し繰り返し求人をだしても集まらない。結果的に採用媒体にお金を払うものの、それに見合った採用ができていないのが実態です。確かにこれでは企業も売上を上げたいけれど、上げられません。つまり、人さえいればなんとかなる企業が、肝心の人を採用できないのでなんともならないのです。この状況を打開するには二つの手が考えられます。

ひとつは、人の採用の仕方を変えること。6月28日にアパレル業界向けの人材戦略セミナーをやりますが、今までのやり方を思い切り変えて、採用媒体に依存しない採用の仕方を提案します。おそらくこれで劇的に中途採用の仕方が変わると思います。いま各業界でかなり大きな成果に結びついている採用方法をお伝えします。

そしてもう一つは、人が採用できないことばかりを嘆いて、単に時給や給与を上げるのではなく、人がいなくてもまわるような仕組みに変えることを考えなければいけません。働き方改革です。働き方を劇的に変えて、それまで3人でやっていた仕事を1人でもできるようにするにはどうしたらいいか。

これまで店の運営を考えたら5人必要だったところを2人でもできるようにするにはどうしたらいいか。1人で8時間かかっていた仕事を4時間でできるようにするにはどうしたらいいか。生産性を上げる働き方を考えるのです。

アパレル業界で、この「働き方改革」を進めている企業は、一体どれだけあるでしょうか。まだほとんどありません。労働集約型です。このままでは、長時間労働、立ち仕事、ルーティンワークというアパレル店頭には人は集まりづらい状況が続いてしまうでしょう。

これはトップが号令をださないとできないことです。これからは単に人を採用したいだけでは採用はできないのは明白です。会社としてどんな理念を打ち出すか。その理念の下でどんな働き方を求めるのか。まさにここで働き方改革に着手することが大切です。

「アパレル業界人材革命戦略セミナー」

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