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Withコロナの時代に考える、M&Aの「はじめの一歩」

船井総研M&Aグループでは、WEB・実地を問わず、無料経営相談を実施しております。そのなかで、「はじめてM&Aに取り組みたい」というご相談をいただく機会が多々ございます。
はじめてでもM&Aを成功させるためには、適切なタイミングで一歩を踏み出すことが肝心です。特に、今年はコロナ感染症の影響で、M&A市況に変化が生じています。ご希望のM&Aの条件に近づけるためには、スピーディーかつ細かな検討が求められます。今回はWithコロナ時代において、M&Aを成功に近づけるポイントをお伝えいたします。

M&A件数の増加

近年、国内M&A件数は事業承継ニーズを受けて、増加してきました。大手データベースレコフ社によれば、公表されている案件に限っても、国内企業同士のM&A件数は、2015年の約1,500件から2019年の約3,000件へと増加しています*1。
事業承継を進めるにあたり、真っ先に検討される承継先として親族をイメージされる方も多いと思います。しかしすでに別の仕事に就いていたり、そもそも後任を任せられるか不安といったように、後継者候補が見つかりづらい状況が続いています。そこで、第三者への承継(M&A)が増えてきました。
現在は、コロナショックも相まってM&Aニーズを後押ししています。今年3月以降、営業活動の自粛を要請された企業や、売上が大幅に減少した企業が増加しました。その結果、見えない不安感や資金繰り難を理由としたM&A(売却)を希望する企業が増加しています。コロナ対策の実質無利子・無担保の緊急融資が開始され当面の資金繰りや、営業再開が可能となった状況ではあるものの、経営状況の回復が芳しくない企業、緊急融資の資金に限りが見えてきた企業の売却ニーズは今後も増えると思われます。
各業種・業界とも大企業も中小零細企業も何等かの影響を受けています。これまで積極的に買収を進めていた会社が消極的になることや、従来買収に意欲的な会社やIPOを目指していたような会社が「売り手」に変わることもあります。コロナ前と比較した際の、一番大きなポイントは、売手企業の増加と買手企業の減少が起きている点です。M&A市場は買手優位となりつつあります。

※1.レコフデータ『1985年以降のマーケット別M&A件数の推移』https://www.marr.jp/genre/graphdemiru

譲渡のタイミングを逃さない

日頃のご相談では、売却を検討するきっかけとして以下のことをよくお聞きします。

【事業承継】
・後継者が見つからず第三者への譲渡を検討していた。
セカンドライフを思い描くようになった。

【会社成長の見通し】
・新たな成長事業を育てる必要があるが、自分(社長)一人では限界を感じる。
コロナの影響を受けて、自社単体での成長がイメ―ジしづらくなった。

【取引先・ライバル会社】
・取引先や経営者仲間が事業承継して、役員も一回り年下の若手になった。
ライバルがM&Aにより大手グループ傘下に入った。業界内の再編の動きを感じている。

【財務状況】
・自分の代では、成長のための投資(新たに借入を起こす)に踏み切れない。
・事業の利益がでておらず、B/Sも債務超過状態。
自社単体での再建が難しく、事業面・財務面ともに建直しを支援してくれる企業を探している。

引退を考え始めたとき、次の事業計画を考え始めたとき、取引先・ライバルがM&Aしたとき、財務状況が悪化したとき、積極的な投資ができないとき等、様々な局面でオーナー様・会社の今後をお考えになると思います。
自身の希望条件をしっかり確立してM&Aを進めていくには、「譲渡が惜しい」と思っているタイミングがベストタイミングです。
事業環境や財務基盤が悪化してから、M&Aを検討し始めても、買い手も会社や事業に魅力を感じることが難しくなります。結果買い手優位の(売手にとっては望ましくない条件での)M&Aに至ることになりがちです。現状考えられる、最適の相手に、最適の条件での譲渡を実現するには、「譲渡が惜しい」と思っている時から準備を進めた方が、望ましいです。
特にコロナの影響で業績悪化が顕著な場合、企業価値は下がります。コロナ以前の状況であれば成立した条件でも、現在では買手の納得を得ることが難しい、というケースがしばしばあります。
むろん、事業環境や財務基盤が悪化した場合でも、事業の伸び代が評価され、M&Aが成立する場合があります。借入金が過大な会社でも、債務整理組織体制の整理、そして営業や生産方法の改善を行い、会社を黒字に立て直した事例が数多くあります。
いずれにせよ、業績や財務状況が現在以上に悪化しないうちに、M&Aを検討・実行することが鉄則です。満足できるM&Aに近づくためのポイントは、タイミングを逃さずにアクションを起こせるかにあります。
次回のメルマガでは、Withコロナの時代においても評価されやすい(買い手が付きやすい)企業の特徴について触れてまいります。

船井総研では、「はじめてでも成功できるM&Aセミナー」と題し、ご相談の多いテーマ別にセミナーを開催します。最適なタイミングで検討を進められるよう、先ずは気になったテーマにご参加ください。
当日は、M&Aの市況・M&Aの進め方をはじめ、最初の一歩を踏み出すためのポイントを解説します。
また、いずれもWEB形式(Zoom利用)で開催のため、どこからでもご参加いただけます。なお、本セミナーでは他の参加者との交流・名刺交換の場は設けておりません。どうぞお気軽にご参加ください。

【※ご案内※:オンライン受講 注目セミナーのご案内】

1.『役員退職金の活用とハッピーリタイアのための条件とは』
※開催終了
2.『業界別M&Aの相場と企業価値算定方法』
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/065882
3.『M&Aができる組織体制の考え方』
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/065881
4.『借入金過大でのM&A手法』
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/065880

平井 貴大
株式会社船井総合研究所 金融・M&A支援部
教育産業等のコンサルティングを経験後、M&Aグループに参画。IPO、業界分析、市場調査を担当。プロジェクト実績として、雑貨卸売業のビジネスDD、人材派遣・人材紹介業のビジネスDD、フィットネスクラブのビジネスDD、モバイルコンテンツ会社のビジネスDD、カーディーラーの販売戦略策定などがある。 ▼M&Aコンサルタント執筆のコラムはこちら▼ https://funai-ma.com/mailmag/ma/