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“管理職”としてこだわるべきポイントとは?

ひとくちに“管理職”といっても日本の企業にはいろいろな管理職が存在します。
取締役、執行役員、部長、課長、係長、主任、、、恐らくこれ以外にもあるのだろうと思いますが、それぞれの役職の権限や役割について、いったいどれ位のかたが明確に認識しているでしょうか?

例えば、私のような外部のコンサルタントが、クライアント先の部長と課長にインタビューをすると、課長サイドからは、「部長には、もっと現場の状況を理解してもらって、より適切な方針をタイムリーに出してもらわないと、現場の動きが後手後手になってしまって困るんですよね」などといったコメントが出てくる一方で、部長サイドからは、「課長がもっとリーダーシップを発揮してくれないと、何でもかんでも部長の指示を仰いでいるようでは次のステージに上れませんから任せて様子を見ているんです」と言っているようなケースが往々にしてあります。
しかも、こういったコメントは質問されるから引き出されているだけで、部長と課長が思っていることを相手に伝えているかと言うと、そんなことはほぼ無いというのが実態です。

「まあ、よくあることだよね」と言ってしまえばそうかも知れません。

しかしながら、これによって適切な意思決定がされなかったり、解決すべき課題が放置されてしまったりするようであれば、組織にとって大きな損失です。
このように、決して少なくはないと思われる、複数の管理職が存在することによって起きがちな「現在、誰がボールを持っているのかが明確でない」状態を回避するためにも、管理職を任されている個々人が、自分の役割に気づいていなければなりません。

といっても、「部長の役割とは……」、「課長の役割とは……」と小難しく考えるのではなく、プロスポーツ球団などをイメージしながら考えてみて下さい。昨年の10月に、以前中日ドラゴンズの監督だった落合氏がGMに就任しました。このGMと監督の役割を比較すると、GMはチームを強くするための環境づくりが主な役割であり、監督はその体制のなかで勝てるチームをつくることが主な役割です。

日本のプロ野球では、監督がGM的な役割を兼任しているような状況が長く続いてきたようですが、フロントと現場の認識ギャップが問題視されるようになったのか、大リーグ等にならってGMを設置する球団も増えてきましたね。このように明確な役割分担がありながらも、GMと監督がそれぞれが勝手に動いているようではチームが強くなることなどあり得ませんね。監督が「GMがもっと環境整備してないと困るんだよね」などと思っているだけで何も伝えない、といった状況があるなどとはとても思えません。

つまり、真の目的さえ共有できていれば、役割の違いなどは実は些細なことに過ぎないのです。

組織の形にとらわれることなく、必要なコミュニケーション、行動をとれるような管理職こそが最ももとめられているのかも知れません。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。