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先が見えないからこそ自社ビジョンが大切

東京周辺がハロウイーンの仮装で賑わう10月31日、米国が量的緩和の終了を提示する中、日銀による追加金融緩和が発表され、株価上昇と共に円安が進んだことは記憶に新しいことと思います。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がリスクを取る投資をするという意思決定をしたことも株価上昇に寄与しているものと思われますが、11月4日には日経平均が17,000円を突破し、11月12日には17,443.74円の年初来高値を記録しました。

株の運用で喜んでいる人や企業が出る一方、原材料を輸入に頼っている国内消費財メーカーは、為替の影響で商品価格上げなければならなくなると同時に、インポート商品で価格調整していた小売業も価格を上げざるをえなくなると想定すると、実質賃金が上がっていない現状での内需回復には大きな期待ができないと言えるでしょう。

このように、自社ではコントロールできないことが多くなっていく時ほど、「自社はどうありたいのか」というビジョンのような当たり前のことが大切になってきます。

Googleの創業者 サーベイ・ブリン、ラリー・ペイジ氏が掲げたビジョンは、
「To provide access to the world’s information in one click.」
これは「1クリックで世界の情報へアクセス可能にする」と訳されています。
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズの「普通の人々にコンピュータを届ける」というビジョンと同様、極めて簡素でわかり易い表現がなされています。

現在は超大手であっても、その多くが創業時は零細企業ですし、彼らの晒されてきた外部環境も、順風満帆ではありませんでした。
その中で、自社の意志を曲げずに突き進んできたから現在の成功があると考えると、先の読めない現在こそ、創業原点であるビジョンを見つめ直して行くことが必要だといえるのではないでしょうか。