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『“日本らしい”サッカーとは?』~サッカーW杯にみる実行の難しさ!

4年に1度のサッカーW杯、今回の日本代表は歴代最高のチームと言われていましたし、エースの本田選手を中心に「W杯優勝を狙う」というコメントもありましたので、大いに期待をしていたのですが、グループリーグで敗退という大変残念な結果に終わってしまいました。
かつて親善試合で引き分けたオランダが、日本が勝利を収めたベルギーが、今日(7月3日)現在ベスト8に残っているところをみると、なおさら残念な気持ちになってしまいますね。

さて、敗退以降、日本国内では「個の力が……」、「メンタル面が……」、「攻撃的なサッカーが……」、と色々な視点でこれからに向けた課題が語られています。
恐らく言われていることはすべて課題だと思うのですが、いずれの課題もかなり“そもそも論”に偏ってしまっているように感じるのは私だけでしょうか。
どういうことかと言うと、現実として敗退してしまったのだから何もかもがダメで、いちからやり直しだと言っているように思えてしまうのです。

しかし、状況はどうあれいずれの試合も前半終了時は、コートジボアール戦「1-0」、ギリシャ戦「0-0」、コロンビア戦「1-1」と決して結果が悪いわけではありません。

ところが、後半に入り相手が仕掛けてきた際に、殆ど適切な対応が出来なかったが故の、3試合で1分2敗だったのではないかと思うのです。
よって敗因として、「“日本らしい”サッカーをする」(それが出来れば勝てる)という考え方に固執するがあまり、相手チームの出方といった視点の戦い方が欠けてしまっていたのではないか、このように考えてしまうわけです。
しかも、この「“日本らしい”サッカー」という言葉。何となく伝わってくるイメージはあるものの、具体的にどんなサッカーなのかを実行に移そうとすると難しいところがあるように思います。

なぜ、このような話を取り上げているかというと、ビジネスの世界においても「何となくイメージはできるけれども行動のイメージが明確になってない」ことが多々あるからです。
「○○グループという歴史も伝統もある看板がウチにはあるのだから、それを活かせばもっとやれるはずだ」
「創業○年の地域に根ざした姿勢は高い評価を受けているはずだ」
「創業者から引き継いだ○○イズムを社員に浸透させなければならない」
いずれも、その会社にいるかたのみならず、外部の人間でもイメージだけは何となく伝わるような会社の話なのですが、なかなか具体的な行動が見えないのです。
「歴史と伝統を築き上げてきた行動はどんな行動なのか?」、「地域に根ざしたとは?」、「○○イズムを体現する行動とは?」それが明らかになってこそ、その強みが発揮されるのではないでしょうか。

さて、日本代表ですが、私は“日本らしい”も大切なんですが、相手が強豪国でその“日本らしさ”を消されるような局面の戦い方を意識する(準備する)だけでかなり変わるような気がしています。
これからのさらなる成長に大いに期待したいですね。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。