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『たかがPDCA、されどPDCA!』~“当たり前”のレベルを上げる!

おかげさまで、拙著『これだけ!PDCA』(すばる舎リンケージ)が発売になりました。

この本では、もはやビジネスにおいて基本中の基本とされているPDCA(Plan:計画→Do:実行→Check:評価→Action:改善)をテーマとして取り上げている。

計画を立てる、実行する、実行したら振り返りを行なう、必要に応じて改善する、という全く当たり前のことでもあるため、「何を今さら」ということもあるかも知れないが、コンサルティングの現場で起こっている下記の問題に是非気づいてもらいたい、という思いから書き始めたものだ。

● “計画”のつもりで作成している計画書は、“目標”レベルにしかなっていない
● 幹部の皆さんがよく言われる「PDCAのPDは出来ているけれどもCAが難しい」というコメントは、“計画”の定義を勘違いしているケースが殆どである

つまり、“当たり前”だとか、“基本中の基本”などと言われていたとしても、その言葉をどんな定義で捉えているのかによって、アウトプットのされ方は大きく異なってくる。

また、たとえ同じ定義で捉えていたとしても、どこまで拘りをもって取り組むのかによって、アウトプットの質は大きく異なってくる。

「そんなの“当たり前”だよ」
「こんな“基本中の基本”が出来ないようじゃ、しょうがないよ」

よくありがちな会話だが、これではどうしても思考が深まっていきづらい。“当たり前”にもレベルがある。“基本中の基本”といってもレベルがある。

例えば、野球というスポーツで考えてみても、少年野球、高校野球、プロ野球、“当たり前”や“基本”のレベルは格段に上がっていく。

大リーガーのイチローにとっては“当たり前”のことであっても、他の選手には“当たり前”にならないからこそ、イチローは一段レベルの高い実績を上げられる訳だ。

本書の中でも取り上げているが、高校野球の中でも甲子園の常連のように勝ち上がってくる高校では、“当たり前”に取り組んでいる練習のレベルが決定的に違う。

『これだけ!PDCA』では、特に“計画”をつくる部分に焦点を当てている。

“計画”をしっかり作り込んでいれば、実行→評価→改善のサイクルが回っていくのは必然であり、だとすると、“計画”を作るところでレベルの差が生まれているのではないか、ということだ。

この「経営参謀の視点」でも、何度か取り上げていると思うが、“数値計画”と呼ばれているものは“目標”であり、“計画”とは「いかにして“目標”を達成させるのか」が落とし込まれたものである。

例えば、エベレスト登山隊のリーダーになったとしたら、「エベレストに登る」という“目標”に対して、「どうやって登るのか」という“計画”を具体的かつ詳細に作り込むだろう。

それが“計画”だ。

“当たり前”、“基本”のレベルを今一度確認する意味でも、是非ご一読いただきたい。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。