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『PDCAでもっとも重要なこと』~2011年を振り返る!

2011年もあとわずか。2012年を良い年にするためにも、今年を振り返るのは大切なことだ。

先日、元リッツカールトン日本支社長の高野登氏の講演で聴いた話で、「なるほど」と思ったことがある。
リッツカールトンでは、この時期、「本当は今年やっていれば良かった」と思うことを全て書き出して、その書き出した項目を「来年必ずやること」に決める、ということをやっていたらしい。

これも“振り返り”のひとつの方法だし、とても有効だと思う。

しかし“振り返り”の際にいつも思うのは、「やはり計画が甘い」ということだ。

特に個人的な計画は、誰に管理されることもないこともあり、
今年は、「こんなことに挑戦したい」、「これもやってみたい」、「こんなスキルを修得したい」、と夢は膨らむばかりなのだが、
いざ終わってみれば結局何もできなかった、となりがちだ。

しかも、「何故できなかったのか」を考えてみても明確な理由は思い当たらず、
「日々に追われて時間を割けなかった」や「つまるところ自分の意思が弱かった」になってしまう。

ところがよくよく考えてみると、「実は本気で思っていなかった」ことに尽きるのではないだろうか。

サッカー日本代表の本田圭佑選手。
今でこそ押しも押されもせぬ日本のエースだが、
中学時代は足も遅く、大して上手いわけでもない、
というのが周囲の評価で、結局ガンバ大阪のユースには上がれなかったそうだ。

この段階で多くの選手は「才能が無い」と諦めていくのだが、彼は諦めなかった。
高校に入学後は、陸上部の友人に頼み込んで走り方を教えてもらいながら、努力し続けた。
そして、それは今も続いている。

本田は言う。

「練習をすればもっと速く走れるようになると今でも本気で思っている。でも多分周りの人は、そんなことよりも違う練習に時間をかけた方が効果的なんじゃないかとも思うはず。でも自分は、それはそれとして必要なことは必ずやる。よくよく考えるとムダに使ってる時間があるんだから、その時間を走る練習に当てればいいだけ。」

冷静に考えれば、「今以上に速く走る」練習を積んだところでその改善度合いはほんの数%に過ぎないだろう。
だけど本田にとっては、自ら時間を作り出してやりたい練習だということだ。

つまり、本気でやろうと思えばその為の時間を作ることが不可欠で、それこそが「計画を作る」ということになるのだろう。

これは個人に限った話ではない。ビジネスにおいてもPDCAの重要性は誰もが認めるところだが、
どうしても“振り返り”(つまりCAの部分)が弱いと思いがちだ。

しかし、振り返れない原因は、やはり「計画の甘さ」に他ならない。
“振り返り”が弱いわけではなく、そもそも計画が作りきれていないということだ。

“やるべきことをやるために「限られた時間をどう配分するのか」までが明確になっていなければ、“計画”とは言えない。

素晴らしい2012年にするためにも、今一度考えてみて欲しい。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。