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課長は企業の実行を支える肝【2】~現場の実行は課長のやりくりで決まる~

前回、組織の中で課長は経営者の想いを実現する上では非常に重要なポジションにいるとお伝えしました。しかし、多くの企業では課長は自分たちの役割認識ができていないために、プレイヤーの動きのままでいるのが実態です。結果、部下が育たないと言っている企業が後を絶ちません。

■課長の役割はマネジメント
課長の役割とは何なのでしょうか。課長の主たる役割はマネジメントです。現場プレイングマネジャーが多いのが実情ですが、役職がついたからにはマネジメントをすることが本来の役割であるはずです。ではマネジメントは何なのでしょうか。マネジメントとは“やりくり”です。つまり、自分に与えられた資源を活用して、与えられた目標を達成することです。したがって、マネジメントをしているといえるための条件は次の2つになります。

条件【1】目標を達成するための方法が明確。
条件【2】その方法を実現するために与えられた資源をうまく活用している。

ではさらに資源をうまく活用するとはどういうことかを考えていきましょう。ここでの資源は「人」の「時間」です。したがって、資源をうまく活用するとは部下の「時間」をうまく活用するということになります。その「時間」をやりくりするとはどういうことなのか。「時間」を決める要素は何なのでしょうか。

■部下の時間配分を決める戦略
それは、課長の考える「戦略」です。上記でいう条件①に該当するものです。戦略とは、目標を達成させるための打ち手の集合のことです。当然、集合というからには複数の打ち手を想像することができます。しかし、資源は限られていますので、その打ち手の集合に優先順位をつけていくのです。この優先順位こそが部下の時間を決める要素になるのです。

課長は課せられた目標の中で達成方法を考えます。その達成方法に対して、優先順位を決めることで、部下の方々が何に重視すべきかが見えてきます。この何に重視すべきかを見えるようにしてあげることが部下の「時間」をやりくりするということなのです。課長が部下の時間配分まで意識してマネジメントしているかどうか一度検証してみてはいかがでしょうか。

石井 利幸
株式会社船井総合研究所 チーフ経営コンサルタント
PDCAマネジメントの真髄を習得し、金融機関、メーカー、電機部品商社、石油商社、物流企業、等々、さまざまな業種で成果を上げており、特に「赤字部門の黒字化」が得意領域。 ワークショップスタイルで現状分析、原因究明、改善計画策定をきめ細かくサポートするコンサルティングスタイルは、幹部クラスから「具体的かつ実践的」という高い評価を得ている。「自ら考え自ら実行する」人づくり、組織づくりに邁進することで、今後も企業を新たな成長ステージへと導き続ける。