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『“結果”に捉われてしまうから“パフォーマンス”が下がる』~心の「フロー」化を目指そう!

「心を鍛える」

そう言われてもなかなかイメージが湧かない人が殆どだろう。

よって、心を鍛え直して結果を出せるようになったプロスポーツ選手の話を紹介しよう。
サッカー日本代表の長友選手だ。
イタリアのプロサッカーリーグ・セリエAのなかでもトップクラスのインテルに所属し、
レギュラーポジションを獲得して大活躍しているのは皆さんもご存知の通り。

あまり知られていないと思うが、長友選手といえども移籍当初はなかなか結果を出せずに苦しんでいたという事実がある。
日本代表でみせていた、サイドを駆け上がって得点チャンスをつくるようなスピードは影を潜め、
消極的なプレーでサポーターからの野次、マスコミからのバッシングを受けていた。

長友選手自身も、日本代表の試合では当然のように見えていた視野(相手ディフェンスの裏のゾーンのどこが空いているか)が全く見えなくなっている感覚を持っていたようで、
一体どうすれば良いのか全くわからなくなっていた時期があったらしい。

そんなとき…、インテルでもトッププレイヤーのエトー(カメルーン代表)やスナイデル(オランダ代表)のプレーをベンチでみながら感じたそうだ。

「トップクラスの選手は心が強い(いつも全く動じてない)な!」ということを。

スポーツの世界では当然“結果”が求められるわけだが、あまりにも“結果”に捉われすぎると、
「失敗やミスをしたくない」という意識が強くなり、もともと持っている力すら発揮できない状況に陥ってしまう。

この例でわかりやすいのがサッカーのPKだ。
普段持っている力をそのまま出せれば、かなり高い確率で成功するはずだし、ましてやゴールの枠を外すなど殆ど無いくらいだと思うが、
「失敗できない」というプレッシャーでその力が出せないケースが往々にしてある。

われわれアマチュアのゴルフなどでも、最後のホールをボギーで上がれば100を切れるから特にティーショットは大事にいこうと思って打つと、
OBになってしまったりする。

長友選手の「見えていたものが見えなくなった」も、まさにこのような話に当てはまる。
だからトップクラスの選手たちのように心を鍛えなければならないという気づきは非常に良い方向に働いたようだ。

「心を鍛える」ことに気づき、それを実行に移したことによって、実際の試合でもそれまで見られなかった積極的なプレーが増えていった。

事実、ある試合で「空いているディフェンスの裏が見える」感覚を取り戻したことを実感した長友選手は、
その試合以降、どんどん目立った活躍をするようになり、サポーターやマスコミの反応も大きく変わったらしい。

「心を鍛えるとは、具体的にどんなことをされたんでしょうか?」
という質問を受けた長友選手が答えたコメントはこのようなものだ。

「一言でなかなか言えないんですが…、食事をするとき、ご飯を食べられることに感謝したり…、今日生きていることに感謝したり…、そういう当たり前のことに感謝する、それが大切なんです」

なるほど、長友選手のあの“お辞儀パフォーマンス”は、こういった日々の「心を鍛える」訓練からもたらされたものなのだろう。

誰しも“結果”はコントロールできない。
だからこそ、“結果”を出すことに捉われ過ぎてしまうと、もともと持っている“パフォーマンス”すら発揮できなくなり、当然“結果”も出ない、という循環になる。

大切なのは、先の“結果”よりも、今、持てる“パフォーマンス”を最大限発揮することだ。
その為には、“結果”に捉われてしまいがちな心を鍛えることしかない。

これが“フロー理論”の考え方で、ビジネスにおいても十分当てはまる。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。