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高収益企業への最短ルート ~第二本業を確立せよ~(2)

新規事業に参入して売上を拡大させるシナリオ設計とは?

前回のコラムでは、新規事業を検討すべき背景、複数事業展開だからこその利益についてお伝えさせて頂きましたが、2回目の本コラムでは、新規事業に参入して第二本業レベルまで売上を拡大していくための成功の方程式についてお伝えします。

結論から申し上げますと、

成功の方程式=①新規事業案の有望度×②自社商圏内の競合度×③自社経営資源が生かせる度合い

ズバリ、
①新規事業案の有望度
②自社商圏内の競合度
③自社経営資源が生かせる度合い
こちらの3点が担保されていることが、第二本業を立ち上げていく上でのポイントと言えます。

①新規事業案の有望度・・・どうやって見極めるべきか?
・大前提として、新規事業案自体が、「少なくとも今後10年間は成長していける見込みがあること」を軸に、事業案は選定していくべきです。その為には今後10年も伸びていくことが想定されるような新規事業案に対してアンテナを立て、情報収集をしていくことが重要です(例:共働き世帯ニーズにこたえる新規事業は成長する)

②自社商圏内の競合度・・・競合環境をどう調べるか?
事業案自体が有望であったとしても、自社の商圏で成立するか?の見極めを行う必要があります。コツは、どんな新規事業案情報でも「もしウチの地元商圏で展開した場合、成立するのだろうか?」という、商圏発想をもちながら情報を集めることが重要です。日ごろから、街中の開店情報・閉店情報をチェックする癖付けをしていくとよいでしょう。

③自社経営資源が生かせる度合い・・・シナジーがあるかどうか、どう見極めるべきか?
 自社が保有している経営資源が生かせる新規事業に参入することで、事業成功確率を高めることができます。主なチェック視点は「既存事業で培ったノウハウが生かせるか?(例:接客ノウハウが生かせる・販促ノウハウが生かせる・人材を転用できる)」、「顧客名簿が生かせるか?」、「地域密着効果が生まれるか?」の3点です。「自社の経営資源を起点に、有望そうな新規事業案を探していく」といった思考のトレーニングを常に行っておくと、新規事業に対するアンテナがより高まりますので、オススメです。

上記①②③の視点を押さえ、新規事業参入計画を立てていくことが、第二本業確立のための近道と言えますが、なかなか新規事業が立ち上がらない会社様のケースを見ていると
「そもそも新規事業の情報を本気で探していない」
「競合状況や経営資源の生かせる度合いを判断するための時間を割いていない」
といったケースが多く見受けられます。
※「良い新規事業案があればやるんですけどねぇ~。何か良い新規事業案はないですか?」といったご相談をよくいただきますが、こうした企業様の場合、新規事業探しへの温度感はまだ上がっていないため、たとえ良い新規事業案が目の前にあったとしても、準備がととのっていないが為に「有望なチャンスを見送ってしまう」場合もしばしば見受けられます…

2021年以降、コロナ影響からいち早く回復し更なる成長を目指していく企業による「新規事業参入」が活発化していくことが予想されます。こうしたトレンドの中、いち早く有望な事業案に参入することができるのか?成功可否については、日ごろからの「新規事業に対する情報収集力」が鍵を握ると言えるでしょう。

2021年から新規事業に参入し、2030年に向けて持続的成長企業(売上成長率10%&営業利益率10%)を目指していきたいとお考えの企業様につきましては、

「新規事業情報を継続的に集め、自社が参入した場合の投資対効果をイメージすること」
「どのような会社が、どんな新規事業に参入したのか?事例から発想を得ること」

この2点について、優先順位を上げ、真剣に、継続的に取り組んでみては、いかがでしょうか。

【最後に:高収益経営フォーラム・“第二本業分科会”のご案内】

2017年より発足している異業種参加型勉強会「高収益経営フォーラム」では、高収益経営を実現するための実践的なメソッドが学べる勉強会として、“地域トップシェア企業様”・“上場企業様”等に多数ご参加をいただいております。この度2021年4月より、新たなテーマとして「第二本業分科会」を立ち上げていくことが決定いたしました。

第二本業分科会では、「有望な新規事業案情報」と「新規事業に参入して成功している企業」を題材に分析を行い、皆様の第二本業化につながる情報発信を進めてまいります。「ウチの会社も新規事業を本格的に走らせていきたいけど、正直専任者もつけられないし、なかなか取り掛かれていない…」といったお悩みの企業様は、まずは1度無料お試しでご参加ください。本分科会に参加すれば、自社で専任者をつけて新規事業開発室を発足するよりも、はるかにコストパフォーマンスの高い情報が得られることをお約束いたします。
また、第一回の分科会時には「有望新規事業集・10選」を特別特典として皆様へ贈呈させていただきます。第一回は2021年4月21日(水)開催となります。皆様ふるってご参加くださいませ。

お申込み・お問い合わせはこちらからどうぞ(高収益経営フォーラム・現会員様には別途ご案内させて頂きます)
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/keieikikaku-shitsu/inquiry-study-koushuekiken.html

吉田 創
マネージングディレクター
船井総合研究所に入社以来、様々な業種・規模のクライアントに対し、経営戦略/中経営計画の策定、ビジネスモデルの再構築、新規事業開発をサポートし、これまでの累計担当社数は300を超える。 その経験を活かし、持続的成長に向けた課題を見える化する「ビジネスモデル診断」の開発、高収益なビジネスモデル作りを目的とした経営者研究会「企業価値向上益経営フォーラム」を主宰している。