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「家ナカ需要」新規事業がウィズコロナのポイント

「家ナカ需要」新規事業がウィズコロナのポイント

コロナウイルスの影響により、既存事業の業績が悪化した会社さまが多くございます。船井総研には、「事業の軸が1本のみだと不安・・・」ということで新規事業選びを始めたいというお声を多く頂戴しています。様々な会社さまにお話をさせていただいておりますが、新規事業選びには様々なコツ・ノウハウがあります。もっとも重要なのは「時流適応ビジネス」を選ぶことです。

 「船井流経営法」には、企業が繁栄するためには「経営の原理原則を守り、 時流適応していかなければならない」というセオリーがあります。時流と流行は異なります。時流とは今後3~5年と中長期続くもの、流行はそれよりも短いものを指します。

 今の時代に新規事業で「タバコ屋」を選ぶ人はいないでしょう。特にウィズコロナという時流において、注目されているのが「家ナカ需要」を取り込むビジネスです。本日は「家ナカ需要」を新規事業を通じてどのように取り込むか?について解説いたします。

【ウィズコロナ時代は「家ナカ需要」にお金が集まる】

ウィズコロナの家ナカ需要として、以下様々なケースが考えられます。
例えば、
 ■遠方から地元の旅行へシフト
 ➾移動を避け、地元の観光地へ行く
 ■家のなかで快適に過ごすためのコンテンツを揃える
 ➾ゲーム、サブスク映像コンテンツ、書籍、趣味雑貨
 ■家の中で快適に過ごすために生活雑貨を見直す
 ➾家具・家電・リフォーム・DIY
 ■家の中で食事を楽しむための機材・食材を揃える
 ➾デリバリー・キッチン用品・宅配食事キット

などなど、新たな生活様式に合わせて新たな需要がでてきています。
今後は商圏がより狭くなっていき、さらにお金の使い道、優先順位も変わっています。

 加えて、日本全国的に「共働き世帯増加」の傾向があります。
これはコロナウイルスによる世帯年収減の影響で、増えていくことが予想されます
その結果、家事代行やコインランドリーなど、家事を時短にできるサービスが伸びています。
また一見関係なさそうに見えますが、「からあげ専門店」が今伸びているのも、家事の時短ニーズが関係しています。

つまり、「ウィズコロナで家活動時間が伸びている」×「共働き世帯の増加による家事の時短ニーズ」を掛け合わせると、主婦の家事の負担を軽減させるビジネスへの需要は高まっていくことが想定されます。
 そのうちの1つとして、ハウスクリーニング事業があります。どのような市場環境になっているのか、ご説明をさせていただきます。

【「ハウスクリーニング」ビジネスとは?】

シンプルにご説明させていただくと、「ご自宅の清掃を代行するビジネス」です。昔は「掃除をするのが主婦の仕事」「掃除を外注するなってみっともない」という時代でしたが、先述したように経済状況と共にに変わってきています。
 実際、富士経済ネットワークス調べによるとハウスクリーニング業の市場規模は2020年に1,800億円を超える市場になると言われています。これは直近5年の成長率が120%となる数字です。また、家事代行の市場規模は2020年に約1,000億円、直近5年の成長率が125%となる数字です。

【「ハウスクリーニング」の収益ポイントは?】

この事業をフランチャイズで始めることを検討する場合の、最大のポイントは、
 ①初期投資が少なく始められる、回収期間が早くて数ヶ月~半年である
 ②一度獲得した顧客がリピートしやすい、つまりストック構造化させやすい
 ③従業員2名の場合、トップライン売上3,000万円である
 ④営業利益率30%以上も狙える
 ⑤BtoC、BtoBどちらでも対応可能なビジネスモデル

 以上5点です。

【新規事業をフックに、既存事業とのシナジー(相乗効果)を狙え!】

以上解説をさせていただきましたが、ハウスクリーニング事業の良いところを1つ挙げるとすると、「既存事業とのシナジーが描きやすい」という点です。

 例えば介護事業者(デイサービス)の場合は・・・
・デイサービスを利用されているお客様の場合、ご高齢であることもあり、満足に部屋の掃除をできない場合があります
・また実際、介護職の現場に当たっているスタッフは、介護ビジネスを通じて「高い接客力」を培っている。且つ、スタッフの中には「少し介護の現場の仕事は疲れた…」という方もいます
・そうした介護事業者様においても、ハウスクリーニングという業態を自社でもっていれば「介護職は疲れたけど、やりがいをもって働ける仕事の提供」「介護職で培ったノウハウが生かせる仕事の提供」に繋がり、売上アップ・従業員満足度アップ・離職率ダウンの効果も期待することができます
 
 例えばリフォームの場合は・・・
・リフォームビジネスの場合、1世帯当たり一生の内に数回(多くても2~3回)の需要を獲得するビジネスです
・また、1回リフォームをした後に継続的に売上を獲得する方法も少ないです
・そうした会社がハウスクリーニングビジネスを付加することで、「リフォーム案件発生前の段階から顧客接点を持つことができる」点と「リフォーム後のお客様へ継続的に提案できる商品が手に入る」という2点のメリットを得ることができます
・結果、リフォーム案件の獲得効率も上がるし、リフォーム後にプラスできる収益もあるため、事業の高収益化が期待できます

 例えば引っ越し屋の場合は・・・
・もし引っ越し事業者がハウスクリーニング事業を手掛けると、「引っ越しをした後の新居でのハウスクリーニング需要確保(特にエアコン清掃をこのタイミングで実施したいユーザーは多い)」や「引っ越しで入手した顧客名簿に対してハウスクリーニング提案の実施」等、新しい売上を立てることが可能です
・また、一度案件を受注してリピートに繋げることができれば、引っ越し事業のように常に新規顧客を開拓しつづけなければならない構造から脱却できるため、顧客のストック化が進み高収益を実現しやすいメリットもあります

 例えば外食の場合は・・・
・外食事業社様は、日々の仕事を通じて「接客スキル」を身に着けています。また店舗清掃を通じて清掃スキルも比較的見つけることができています
・ハウスクリーニング事業は、「清掃スキル」と「接客スキル」の両方が必要であり、この両方がそろっている人材がお客様の自宅に訪問して清掃を行うことで、高い満足度に繋がり、リピート顧客になっていきます

・外食事業者様の場合、そうしたスキルがあるため、既存スタッフのノウハウが生かせる点と、また「ハウスクリーニングで接点をもったお客様を自社の飲食事業へ誘導する」や「飲食事業で接点をもっている顧客へハウスクリーニング提案を行う」といったことも可能です

このように、様々な業種を手掛ける事業者様にとって、ハウスクリーニングを手掛けることで既存事業が高収益化したり、新たな売上の柱を立てることができる可能性があるのです。

【最後に:新規事業を検討する上で】

以上、今後の成長が見込まれる「家ナカ需要」を取り込むための、1つのアイディアとして「ハウスクリーニング事業の特徴」を解説させていただきました。

「確かにウチの既存事業からすると、家ナカ需要は取り込めるかもしれない」
「仮にウチがハウスクリーニング事業を手掛けたら、どうなるのか?」
「何かシナジーや、高収益化に繋がるかもしれない」
と、少しでも感じられたかたは、今の既存ビジネスの状況を冷静に、客観的に分析をしてみてはいかがでしょうか?もしかしたら、家ナカ需要の取り込みを検討することが、2021年以降の貴社業績を大きく成長させるための、エンジンになるかもしれません。

1社でも多くの企業様が、ウィズコロナ時代も発展していくことを、心より願っております。

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吉田 創
マネージングディレクター
船井総合研究所に入社以来、様々な業種・規模のクライアントに対し、経営戦略/中経営計画の策定、ビジネスモデルの再構築、新規事業開発をサポートし、これまでの累計担当社数は300を超える。 その経験を活かし、持続的成長に向けた課題を見える化する「ビジネスモデル診断」の開発、高収益なビジネスモデル作りを目的とした経営者研究会「企業価値向上益経営フォーラム」を主宰している。

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