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高収益企業への最短ルート ~第二本業を確立せよ~

新規事業の成否は「情報力」で決まる

第二本業を確立せねば、10年後の成長シナリオは描けない

船井総研では、達成すべき経営指標の1つとして、「売上高前年比と営業利益率を合計した数値(= 持続的成長スコア)が、20%以上になること」を推奨しております。
例えば直近3カ年の売上高成長率は10%と二桁成長を実現しているものの、営業利益率が2%の企業様の場合、外部環境の変化(例:コロナ影響による自粛)により、大幅な赤字に陥る可能性もあることでしょう。そうした状況に陥らないように、企業として常に高収益経営も意識していく(利益率10%以上の経営を意識していく)ことで、50年・100年続く持続的成長企業になることができる。船井総研ではそのように考えております。

とは言え、昨今の日本市場は少子高齢化が進行しており、売上成長率を維持し続けることが難しい状況となってまいりました。人口減少下の経済においては、顧客獲得競争・従業員獲得競争も激化していきますので、売上成長率と利益率の両方が低下しがちです。売上成長率・利益率の双方が低下していった場合、多くの企業では毎年少しずつ事業規模が縮小していき、10年・20年スパンで企業は消失の道を辿ります。

そういったネガティブシナリオではなく、持続的に成長し続け、地域の有力企業であり続けるためには、何が必要なのか?その1つの答えが「第二本業の確立」なのです。本コラムでは、第二本業を立ち上げるためのポイントを解説させていただきます。

多く寄せられる声「第二本業を立ち上げる?そんなの無理…」

以下、新規事業参入のご提案をした企業様からよく寄せられるリアクションになります。

【A社より寄せられた声】
「船井さん。少子高齢化が進み、あらゆる市場規模が縮小していくため、これまで手掛けてきた既存事業一本のみでは成長できないことはわかります。とはいえ、経験のない新規事業を立ち上げて、勝ち切れるのか?イメージがわきません」

【B社より寄せられた声】
「そもそも、我々が新規事業として参入しようとする市場には、大体先行者がいるわけですよね?そんな先行者がいるところに後から我々が参入していって、勝てるんでしょうか?」

A社・B社の発言内容はごもっともです。今まで経験のない領域に参入をしていくわけですから、不安が大きいのは当然でしょう。しかし、日本の中には地域に密着しながら複数の事業展開を行うことで(地域密着コングロマリット化を実現することで)、持続的に成長している企業事例は数多くございます。一般論として「1法人が複数事業を展開することは経営資源の分散化を招き、企業を弱体化させる可能性が高い」と言われるなか、成功しているコングロマリット企業は、どんな「成功のツボ」をおさえているのでしょうか?

成功企業は「複数事業展開“だからこそ”得られる利益」を意識している

例えば、地域密着で雑貨小売事業・外食事業・フィットネス事業の3事業を展開して持続的に成長している企業様について。この会社様は確かに異なる業種を展開していますが、手掛けている業種は全て「BtoCビジネス」であり「対人接客スキル」を必要とする、という点では共通点があります。また、地域内で店舗を集積させていくことで、社員やアルバイトの採用、育成、急なシフトチェンジにも臨機応変に対応することが可能です。更に、同じグループが経営しているというメリットを生かし、共同の販促活動を展開したり等、販促効率を高めることにも成功しています。

続けて地域の有力なガス卸事業社であり、美容ビジネスや食品小売ビジネスを手掛ける、ある会社様について。こちらの企業様では、各事業で接点をもった顧客情報をグループ全体で共有化する仕組みを整え、グループ全体の顧客名簿に対して、適したタイミングで適したサービス提案を行う仕組み構築に成功しています。

このように地域密着で複数事業を展開する手法は、上手なシナリオ設計ができれば「人材効率」「販促効率」を飛躍的に高めることができる経営手法と言えます。

では、新規事業に参入して第二本業レベルまで売上を拡大していくためには、どうすればよいのでしょうか?上手なシナリオ設計とは、どのような点を意識する必要があるのでしょうか?

次回のメルマガでは、新規事業に参入して売上を拡大させるシナリオをご紹介させて頂きます。
ぜひ次回メルマガもお楽しみにお待ちください。

【最後に:高収益経営フォーラム・“第二本業分科会”のご案内】

2017年より発足している異業種参加型勉強会「高収益経営フォーラム」では、高収益経営を実現するための実践的なメソッドが学べる勉強会として、“地域トップシェア企業様”・“上場企業様”等に多数ご参加をいただいております。この度2021年4月より、新たなテーマとして「第二本業分科会」を立ち上げていくことが決定いたしました。

第二本業分科会では、「有望な新規事業案情報」と「新規事業に参入して成功している企業」を題材に分析を行い、皆様の第二本業化につながる情報発信を進めてまいります。「ウチの会社も新規事業を本格的に走らせていきたいけど、正直専任者もつけられないし、なかなか取り掛かれていない…」といったお悩みの企業様は、まずは1度無料お試しでご参加ください。本分科会に参加すれば、自社で専任者をつけて新規事業開発室を発足するよりも、はるかにコストパフォーマンスの高い情報が得られることをお約束いたします。
また、第一回の分科会時には「有望新規事業集・10選」を特別特典として皆様へ贈呈させていただきます。第一回は2021年4月21日(水)開催となります。皆様ふるってご参加くださいませ。

お申込み・お問い合わせはこちらからどうぞ(高収益経営フォーラム・現会員様には別途ご案内させて頂きます)
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/keieikikaku-shitsu/inquiry-study-koushuekiken.html

吉田 創
マネージングディレクター
船井総合研究所に入社以来、様々な業種・規模のクライアントに対し、経営戦略/中経営計画の策定、ビジネスモデルの再構築、新規事業開発をサポートし、これまでの累計担当社数は300を超える。 その経験を活かし、持続的成長に向けた課題を見える化する「ビジネスモデル診断」の開発、高収益なビジネスモデル作りを目的とした経営者研究会「企業価値向上益経営フォーラム」を主宰している。