最近、急成長している専門店チェーンとお付き合いしはじめ、あらためて、店舗の出店スピードに店長(の量産)が追い付かない30店舗の壁を感じます。これら急成長している企業は、出店(立地、規模、ブランド)戦略に優れているので、出店すればそれなりに売上を上げることができます。
というのも、30店舗までの出店は、出店開発担当者を置かずに、トップ自らが出店を決めているケースが多く、一番重要な出店に関してミスリードすることが少ないからです。
しかし、現場ではトップセールスマンがプレイングマネージャー(店長)として機能していて、店長の評価も売上のため、どうしてもマネジメント(育成)よりもマーケティング(売上)を優先してしまう傾向にあります。出店オファーがあるのに店長が育っていないので店舗を出せない、無理して店長にしたお店は売上がとれないという状態になっています。
そのような状況下で、新卒採用を強化し、店長まで最短2~3年のキャリアプランを組んでいるところが多いのですが、古参の社員、パートが多く、店舗の受入れ体制ができていないのに送り込むため、新卒採用の離職率が異様に高いという悪循環になっています。
下記内容は、多店舗化をすすめる専門店チェーンにも共通の課題でもあり、部分最適でなく本部主導の全体最適が求められています。
・若い店長のマーケティング力アップ
・既存店舗の受入れ体制の整備
・SV体制の見直し
・会社としての評価基準の見直し
・出店基準の整備(スクラップ&ビルド)