多店舗展開を志向するチェーン専門店は、その出店の多くを商業施設に求めます。チェーン専門店にとっても、商業施設は運命共同体のはずですが、お互いの理解が薄いというのが実態です。チェーン専門店と商業施設が共通の目標(売上、利益)を達成していくには、お互いがベースとなる指標を持つことが必要となります。
弊社としては、この共通の指標(軸)は、月坪におくことをおすすしています。チェーン専門店は商業施設に対して家賃を支払うわけですが、それは月坪に対して支払うので、月坪効率は両社にとって共通の評価軸になるからです。
売上が高くても、売場面積が大きければ家賃効率が良くないですし、売上が小さくても、売場面積が小さければ家賃効率は良くなります。また、どんなに売上が高くても、月坪家賃が高ければ利益がでず、どんなに売上が低くても、月坪家賃が安ければ利益が出ます。
成熟した日本のマーケットにおいて、多店舗展開を志向する際は、売上優先できる立地も限られるため、利益優先に舵をきることも重要になります。