20年前に船井総研に入社した際に、創業者の船井幸雄が語った企業経営の目的という話が最近になってようやく腹落ちするようになりました。
当時、船井幸雄が語った企業経営の目的は「社会性の追及、教育性の追及、利益性の追求」の3つでした。
【1】 社会性の追及とは、より多くの社員を雇うこと
【2】 教育性の追及とは、雇用した社員の顕在能力はもちろん、潜在能力を引き出すこと
【3】 利益性の追求とは、その結果として得た利益を社会に還元すること
利益性の追求はあくまで社会性の追及と教育性の追及の結果であり、これを第一優先とすべきでないという話でした。
最近読んだ3冊の本は、いずれも日本式経営のすばらしさを感じさせる本でした。
百田さんが書かれた出光創業者の物語「海賊とよばれた男」、日本で一番大切にしたい会社にも紹介されている伊那食品工業の塚越寛さんの著書「リストラなしの「年輪経営」
」、26歳で東証一部上場を果たしたサイバーエージェント「起業家
」の3冊です。
これらに共通している日本式経営のすばらしさを一言で言うと、「社員を大切にする」ということです。
船井幸雄は、よく私たちに「関わる人すべてに親身法で接しなさい。」と言われました。
親身法とは、「親が子供に接するような気持ちを持って行動しなさい。」ということです。
塚越さんの本にもありましたが、リストラとは家の食い扶持がないときに、食えないから家を出て行けというようなもの。会社が家族であるならば、皆で耐え忍ぶというのが普通です。また、家族のためには自然と頑張れるものです。
企業は永続させることが本来の姿で、そのためにも、ぶれない軸を持って、社員からも、お客様からも共感、支持される企業にならなくてはなりません。
日本式経営を基礎とする、教育、CSR、ブランドづくりに挑戦していきたいものです。