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話題の新業態は儲かるのか?

韓国アパレルメーカーの方々と商業施設の視察をしました。韓国流通が日本から10年遅れているので、今後を見据えて日本トレンド、新業態を中心に見たいという目的でしたが実際の参加者の反応は、特にアパレルの新業態については一様に???でした。日本のアパレル新業態の特徴は、雑貨付加、カフェ併設が多くこれで儲かるのかという疑問です。まさしく、核心をついた疑問です。

アパレルだけでの集客が厳しく、ライフスタイル提案という名のもとにこのような新業態が増えていますが、実際の売上はかなり厳しいのが現状です。特に、付加した雑貨、カフェはアパレルとは別に人員もかかり、単独損益で赤字という店も多く、それをアパレルの収益でカバーできていないのです。新業態(商品・サービス付加)は、付加したことで売上、利益が上がることが基本原則になりますが、いずれも原則をはずしています。

ツタヤさんの蔦谷家電も話題になっていますが、こちらも売上的には厳しそうです。ただ、ツタヤさんはマスターリースで借りて、転貸するというビジネスにモデルを切り替えているようにもとれるので、売上がとれていなくても問題なさそうです。ただ、デベロッパーも集客効果(話題性)があるうちは良いですが売上げがとれないとマスタリースで貸す意味がなくなりますので売上げがとれるテナントミックスはいずれ必要になります。

「話題先行の新業態から、永続できるビジネスモデルへ」皆さんと一緒につくりあげていきたいと思います。

丹羽 英之
チーフコンサルタント
商業施設の運営活性化のプロフェッショナル
入社以来、ショッピングセンターの集客プロモーションから開発・リニューアルまでを積極的に支援。 既存のハード(=躯体)・ソフト(=商品と人)の強みを最大限に活かしたソフトリニューアルを得意とする。 特に、船井流マーケティングをベースとした即時業績アップとテナント一体化支援に定評があり、数多くのファンを持つ。 数多くの共同店舗、テナント専門店のコンサルティングを数多く手がけた経験を生かし、近年はデベロッパー向け研修や専門店チェーンの研修を積極的に行っている。 中央会、商工会、会議所での講演実績も多数。明日からデキル!を信条にしたオモシロ事例満載の講演は、明るく元気がでると評判。