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給料や昇進でのモチベーションの限界を知る

国内経済はここ25〜30年間、低成長時代が続いていると言われています。

そんな中、低成長時代にも関わらず、小規模(社員数50名未満)だった状況から社員数100名超え、300名超えへと持続的成長を遂げている中堅企業の共通要因を日々調査、研究しています。

ここ1年弱で100を超える経営者ヒアリング、企業調査を重ね、調べて参りました。
そして、その要因が明らかになってきました。

本メルマガでは、低成長時代でも持続的成長を続ける中堅企業経営のポイントをお伝えしております。

低成長でも、社員100名を超えそこから、300名を超えて持続的成長している中堅企業の経営者、経営幹部の方からよく出てくる「内発的動機」という言葉があります。

今回は「内発的動機」について触れさせていただきます。

1.外発的動機と内発的動機


「外発的動機」は、外からの要因で発露される動機(モチベーション)です。
・給料が上がるから頑張る
・評価が上がるから頑張る
・昇進(部長、社長)になるから頑張る
・あついに負けたくないから頑張る
・恥をかきたくなるから頑張る   ・・・etc

一方、「内発的動機」は、自身の内側から湧き上がる動機(モチベーション)です。
・純粋にやりたいから頑張る
・やること自体が楽しいから頑張る
・共感したから頑張る
・理屈抜きでわくわくするから頑張る
・この仲間といると純粋に心地いいから頑張る ・・・etc

「外発的動機」「内発的動機」、人は誰もがこの2つの動機を持っています。

そして、低成長時代でも、持続的成長を続けている社員300名を超えている企業にこの「内発的動機」を重視しているところが多いようです。

2.「外発的動機」は「内発的動機」を殺す


人が誰もが持っている「内発的動機」。この動機を発露することが、
「会社好き」「仲間好き」の”人財”社員を増やすポイントの一つになるのですが、この「内発的動機」は「外発的動機」によって発露が妨害されることが多くのサイエンス(科学)の実験で証明されています。

上図は、大変著名な心理学者のエドワード・L.デシ氏での「パズル」の実験です。(内容を簡略化してお伝えしております。ご了承いただけれ幸いです。)

ある被験者に、
・とても面白いバズルをある人たちに解いてもらう。

・バズル自体が面白いので休憩時間も忘れてバズルに熱中する。

・次に同じ人たちに、1問解けるごとに1ドルずつ与える
 ようになると、全員が休憩時間に休むようになった。

・1ドルがパズルを解く喜びを奪ってしまうことになる。

1ドルという「外発的動機」によって、バズル自体がおもしい「内発的動機」を妨害(殺す)する実験例です。

3.「内発的動機」を重視した事業展開とは?


給料、評価などの「外発的動機」を全く否定するわけでは決してありません。それなりのものは必要なことは間違いありません。

しかしながら、人が誰しもが持つ純粋な、打算のないモチベーション「内発的動機」の発露を重視した中堅企業が、この低成長時代でも持続的成長を遂げているらしいことは、注目するべきことだと考えております。

国内がどっぶり低成長時代に入った2010年以降で、その地点で社員数100名を満たない規模だった企業が、今や300名超え、500名超えの成長を遂げている企業の共通要因として挙げられることがあります。

それは社員数が100名を満たない早い段階で、社内に「人財(組織)開発」の担当者、部署を立ち上げ、機能構築をスタートさせていることです。

この「人財(組織)開発」機能は、業務のスキルを上げる研修や、相対比較から評価を行う評価制度などの従来の人事部の役割とは一線を画した機能です。

企業が各1人1人の「内発的動機」を発露させる土台になるのが、「分かりやすいPMVV(理念、ミッション、ビジョン、バリュー)の策定と浸透」活動になりますが、これ以外にも様々な取組みが挙げられます。

「内発的動機」は、多少の困難にも粘り腰が出る持続的モチベーションの源になるとも言われています。  

どんなすばらしい事業アイデアも、実践するのは社員(仲間)です。
「内発的動機」を発露させる「組織(人財)開発」機能づくりをご経営のテーマの一つにご検討いただければ、と存じます。

社員100名超えたら必須になるビジョナリーな成長企業づくり



https://www.funaisoken.co.jp/seminar/081257

「人財開発」という機能を徹底的に強化をされ続けて、この低成長時代でも持続的成長を遂げている企業様をゲストにお招きするセミナーを開催いたします。

2022年の2月、3月(2/24、3/2、3/8)に、物語コーポレーション様(飲食業)様をゲストとしてお招きした企画がございます。

物語コーポレーション様は、売上640憶円、従業員1,244名様(2021年6月現在)です。飲食業ながらコロナ渦なでも業績を落とされずに成長を続けていらっしゃいます。

また、ここ13年間で従業員数を1000名以上も増やされて成長を続けられる、人財がイキイキ活躍されているすばらしい、東証1部上場の企業様です。

「理念浸透・人財開発」を経営課題にお持ちの経営者様はぜひともご参加ください。

【オンライン開催】
2022/02/24 (木) 13:00~16:30 @オンライン
2022/03/02 (水) 13:00~16:30 @オンライン
2022/03/08 (火) 13:00~16:30 @オンライン

南原繁
株式会社 船井総合研究所 価値向上支援本部アカウントパートナー室 上席コンサルタント ディレクター
1993年関西大学経済学部卒業後、㈱船井総合研究所入社。 入社後、流通小売業、飲食サービス業、製菓製パン業、地域遊休地開発、観光事業、企業CRE戦略、自動車販売業の幅広いフィールドを通じて、船井流マーケティングの基本ベースを習得する。 2000年より住宅リフォーム業を本格的に従事、2002年チームリーダー、2005年グループマネージャー、2010年上席コンサルタント認定、2014年住宅不動産部副部長、2017年リフォーム支援部部長。