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理念・ミッションにクレージーな企業

いつもメルマガをご覧いただきありがとうございます。
アカウントパートナー室の南原繁です。

ご存じの通り、国内は低成長時代が続いています。
私たちはそんな時流の中でも社員(50〜)100名以上規模で成長を続けている中堅企業の研究、ルール化を進めています。
社員(50〜)100名前後から成長が鈍化する企業、逆にどんどんと成長を続けて、社員数200名、300名を超えて成長する企業、その違いは何なのか?
ここ1年弱で100を超える経営者ヒアリング、企業調査を重ねて調べて参りました。そして、その違いが明らかになってきました。本コラムでは2社の事例をご紹介させていただきます。

A社様 「私たちは市場調査などはしない」

A社は西暦2000年の社員数50名足らずから2020年には社員数500名を超えて15年連続増収を続けていらっしゃいます。
この企業の行動基準の一つに「私たちは調査などはしない」というものがあります。革新的なものを生み出すためには、現場に近づき、ユーザーの目線で、五感を重視して考えるしか生み出せない。
マーケットボリュームがあるかどうか、成長性がどうだ、参入障壁がどうだ、競合企業がどうだ、などの理論やロジカルな部分から入るとリスク、できない理由を考え過ぎて、革新的なチャレンジができない。
自分たちは、事業として数字を上げること以上に、理念・ミッションを実現するためのチーム(組織)であり、それを差し置いて成果が出ても全く意味がない、という思想を強烈にお持ちです。

B社 「いきなり戦略を考えない、理念・ミッションとのズレをチェックする」

壊からの20年間、少し業績は少しずつダウン傾向が続いていました。
その企業が、2010年から3〜4年間の『変革』によって、直近8年間は連続で増収増益を実現されています。
この『変革』内容は、具体的な取組み内容を上げるといろいろと挙げられますが、経営者がまず意識、重視したことは、戦略を考える前に自社の理念・ミッションと現状の事業展開のズレをチェックすることでした。
そうすると、現状の理念・ミッションと現状の戦略コンセプトのズレが明らかにあることが分かりました。そして、そこを起点に戦略内容を具体的に考えていき展開されました。
こちらの経営者様は「(自分たちの)理念・ミッションにクレージーになることが大事」とおっしゃっています。

以上、2社ご簡単にご紹介させていただきました。
そもそも論ですが、本来、自社の理念・ミッションをとことん追求しさえすれば、業績が下がる訳がなく、多少の時流の変化にも対応して持続的成長、業績向上ができているはずです。
また、社員も自律心のある、主体性のある、会社好き、仲間好きの人財がそだっていくはずです。
戦略展開(事業、人事)で理念・ミッションにどこかしらのズレが起っているから業績が下がるんだ。理念・ミッションを置き去りのまま、どうしたら業績が上がるか、成功するかを考えることを戒めている経営者の姿勢、強い意識を感じる2社様です。
「理念・ミッションにクレージーになる」
皆様でも今一度、自社の理念・ミッションと実行戦略内容とのズレのチェック、点検をしていたくとをおすすめいたします。

南原繁
株式会社 船井総合研究所 価値向上支援本部アカウントパートナー室 上席コンサルタント ディレクター
1993年関西大学経済学部卒業後、㈱船井総合研究所入社。 入社後、流通小売業、飲食サービス業、製菓製パン業、地域遊休地開発、観光事業、企業CRE戦略、自動車販売業の幅広いフィールドを通じて、船井流マーケティングの基本ベースを習得する。 2000年より住宅リフォーム業を本格的に従事、2002年チームリーダー、2005年グループマネージャー、2010年上席コンサルタント認定、2014年住宅不動産部副部長、2017年リフォーム支援部部長。