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■経営者の共通の悩み
企業の規模が大きくなると、「昔と比べて社員の熱量が下がった気がする」「社員が指示待ち」「なんとか社員のやる気を引き出せないか」というお声を良くお聞きします。特に、「100名前後企業で業績の成長に停滞感がある」経営者が抱える共通の悩みのようです。
一方で、100名の壁を感じずに、成長し続ける企業があることが最近わかってきました。その企業の特徴が社員をやる気を引き出す「内発的動機づけ」を非常に意識されていることが分かりました。
では、そもそも「内発的動機」とは何でしょうか
■成長している企業の共通点「内発的動機」とは?
内発的動機とは、「内面に湧き上がった興味・関心や意欲に動機づけられる」のことです。言い換えると「自分が楽しいからやる」動機のことです。対照的な動機としては「外発的動機」という動機があり、「外部からの評価や報酬、賞罰のために動機づけられる」ことです。ビジネス面でいうと「給与や賞与、昇級昇格」などがイメージつきやすいでしょう。
このどちらの動機も経営を行うに置いては重要ですが、成長し続ける企業は「社員の内発的動機を鼓舞し、外発的動機をコントロールしている」ようです。では、どのように行っているのでしょうか。
■社員の内発的動機を鼓舞し、外発的動機をコントロールするために
成長し続ける企業は、会社と社員の共に目指す「目的」をしっかりと共有しているようです。そのために、「理念体系(PMVV)」を社員へ浸透・共感してもらえるように工夫しています。そもそも「理念体系(PMVV)」とはそれぞれの意味は下記です。
・P(理念・パーパス)
自分たちの存在意義、存在する本質的な理由。最上位(根底)にある信条/信念(打算なしに)奮い立つ、鼓舞される哲学、思考
・M(ミッション)
自分たち成し遂げようとしている使命。Pに基づく行動・役割
・V(ビジョン)
具体的に目に浮かぶようなイメージできるなりたい姿。P・Mを追求したらどうなるか、P・Mをかみ砕いた姿。
・V(バリュー)
重要な信念、日々の行動の判断、選択の基準。P・M・Vはともに歩む長い道。一緒に進むときの思考・行動基準
つまり、PMVVは4つでワンセットであり、繋がっています。また、PMVVは「会社と社員が共に歩む長い道」であるため、別名Wayとも呼びます。