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デジタル対応の第一歩!設計図を持ちましょう

生産性改善・新たな顧客価値をつくるDXジャーニーマップ

デジタル化については以前から重要なテーマとして取り上げさせて頂いておりますが、コロナ禍においてその重要性が一段と増し、デジタル化も加速していくと考えられます。第2回の今回は、高収益経営フォーラム6月例会にて、船井総研デジタルイノベーションラボの斉藤よりお伝えさせて頂いた、デジタル対応の為の設計図である「DXジャーニーマップ」について紹介させて頂きます。

1.DXジャーニーマップとは?

企業のデジタル化を推進していくための第一歩としておすすめしているのが「デジタルシフトの設計図(DXジャーニーマップ)」の作成です。これは自社のデジタルの全体像を描くもので、既に導入しているシステム(機関システム・経理システム等)を含め、それを業務プロセスに沿って整理していくものになります。作成のイメージとしては次のような形をおすすめしています。

※■■■には具体的なシステム名が入りますが、商標等の関係上、伏字とさせて頂いております。

まずは現状の業務プロセスを書き出します(2段目:プロセス)。それに沿って、KGIやKPIを整理し、対応するデジタルツールを当てはめていきます。デジタルツールについては、現状使っているツールを当てはめてみてください。そうするとデジタル化できていない空白部分が生じてくるはずです。そこに、今後導入するシステムを入れていきます。あるいはそれぞれのプロセスではシステムがあっても、それらが連携していない為に転記が発生している箇所は、RPA等を活用して連携することで効率化が可能です。そして、それぞれデジタル化することによってお客さんにどんな良いことがあるか(最下段:新たなCX)を記載していきます。

これを作る最大のメリットは、全体最適を考えたデジタル化の設計ができることです。現在、安価で利用できるデジタルツールは無数にあるので、これまでのように巨額の投資をして自社独自に開発をしなくても、うまくそうした既存のツールを組み合わせていくことでデジタル化を効率的に進めることが可能になります。さらにそうした既製ツールは今後も新しいものが次々に出てきますので、ツールを上手く置き換えることでより良いデジタル体制をアップデートし続けていくことが可能になります。

2.デジタル対応による経営の見える化

デジタル対応は、実は生産性を上げるだけではなく、もう1つ忘れてはならないの効果があります。それが経営の見える化により、データに基づいて素早く意思決定ができるようになることです。上記のDXジャーニーマップの一番右側のプロセスは、「業績管理」となっていて、BIツールがデジタルツールとしては対応していますが、この部分になります。

BIとは、データ可視化・分析ツールになります。各KPIがデジタルツールで管理できるようになることで、経営トップがそれらをリアルタイムで確認できるようになります。例えば今までであれば、月末で締まって翌月の中ごろにようやく集約されたデータが見れるようになるが、手を打つには遅すぎる(だから勘や経験に頼って判断しないといけない)というケースも多く見られますが、BIツールにより例えば日次で翌日の情報が見れるようになることで、データに基づく迅速な意思決定(データドリブン経営)ができるようになるのです。

3.高収益経営フォーラムのご案内

今回ご紹介させて頂きました内容は、高収益経営フォーラムでの一幕になります。高収益経営フォーラムは「営業利益率 業界平均の3倍若しくは10%以上を目指す」をコンセプトとする中堅企業向け会員制の勉強会です。

当勉強会では、延べ8,000社に渡る企業分析から厳選された高収益企業の現役TOPをゲストとして招き、高収益たる所以を生々しく解説していただきます。「良質なビジネスモデルから、自社の営業利益率向上のためのヒントを得たい!」という経営者様に大変お勧めな勉強会となっております。
ぜひ、“ここでしか聞けない”ビジネス情報を体感くださいませ。
※お試し参加頂ける企業様の枠には限りがございます。ご希望に添えない場合もございますので、予めご了承ください。

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内田 洋平
株式会社船井総合研究所 事業イノベーション支援部
東京大学経済学部卒業。大手メーカーにて5年勤務(うち2年はアメリカ赴任)し営業・企画職を担当した後、㈱船井総合研究所に入社。
入社以来、市場調査、HD化、ビジネスデューデリジェンス、新規事業開発など多岐に渡るテーマのコンサルティングに従事し、累計担当PJ数は70社にのぼる。
現在は新規事業・事業戦略領域を専門とし、主にプロジェクトマネジメントを実施。新規事業の市場調査・計画立案・実行支援のみならず、 大手企業での新規事業構築にむけた研修も実施。