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コンサルティング脳の使い方(6)~議論の作法~

議論に慣れている企業と、慣れていない企業の差は何か。
これは参加者の議論の作法で容易に判断することができる。

ある会社のプロジェクトミーティングに参加した時の出来事。
クロスファンクショナルチームの一人が出した意見に対して、それを聞いていた別のメンバーが否定的な意見を述べた。そこでミーティングの雰囲気が壊れ、なかなか議論が前に進まない。これは議論に慣れていない企業の典型的な例である。

一方、議論に慣れている企業のプロジェクトミーティングはどうか。参加者の発言内容に耳を傾けると、一定のルールがあることに気付く。

【1】自分の意見と異なる案が出た場合でも否定しない。
【2】人の意見を否定するのではなく、それを上回る代替案を述べる。
【3】自分の意見のロジックを端的に説明する。

議論に慣れている企業では、参加者全員が短時間でなんらかの結論を出すことを強く意識しているため、上記のような議論の作法が浸透しているのである。

ところが、議論に慣れていない人は、自分と異なる意見を聞いた途端、反射的にそれを否定する方法を考える所で思考停止状態になる。だからまともなミーティングにならない。

このような状態に陥らないようにするためには、思考停止状態を回避することを意識しなければならない。他人の意見を否定する所までで自己の思考をストップせずに、代替案を考える。そして更にその論理構成を考えるといった思考のクセ付けが必要である。

また、プロジェクトミーティングでの決定事項に対して、ミーティングに参加したメンバーの一人であるにも関わらず、後で文句を言っている人を良く見かけるが、これも良くない。

これは外資系企業のトップから聞いたルールではあるが、自分がミーティングに参加しているのであれば、その場で自分の意見を述べるのが筋である。後になってから文句を言うのはビジネスパーソンのパフォーマンスとしてはみっともないし、一番の卑怯者である。

こうした当たり前の「議論の作法」から見直すこともコンサルティング脳を活性化させる要素の一つである。

濱野 雄介
船井総合研究所 プロジェクトマネージャー