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オーバーロードの法則

皆様もご存知の通り、スポーツの世界では自己の身体能力を高めるために「オーバーロード・トレーニング」が不可欠です。

これは、日常生活における運動水準よりも大きな負荷を肉体にかけることでトレーニング効果を得るもので、特にウエイト・トレーニングに関して言えば、筋肉の「超回復」を繰り返すことでトレーニングした部位の筋肉が発達していきます。

「オーバーロード・トレーニング」をすれば、筋肉は一度破壊され、収縮しますが、トレーニング後24時間から48時間ぐらいかけて徐々に修復され、適切な分量の栄養を補給(体重1kgあたり約2グラムのたんぱく質を摂取)すれば、理論上、筋肉の総量はトレーニング前よりもトレーニング後の方が確実に増加します。

この現象を「超回復」といいますが、ビジネスの世界においても、「オーバーロード・トレーニング」と「超回復」の関係に似た現象を見かけます。

与えられたノルマ、与えられた業務範囲で仕事をこなしているだけでは、ビジネススキルも成果も人並みで、群を抜いた実績と評価を得ることはできません。

これは日常生活を継続しているだけでは基礎体力が向上することはない事をイメージすると分かりやすいでしょう。

ハイパフォーマーは一般的な人がここまで結果を出せば十分だと考えるレベルで終わるのではなく、その時点からさらに突っ込んで継続的に努力するという傾向があります。

単純に言ってしまえば、能動的に努力して消化する業務の分量が多いということです。

業務スキル・活動内容の質の高さ・効率性などが実績の差につながるという考えも正しい判断ですが、どちらかというとハイパフォーマーは、テクニカルスキル云々という以前に、他の社員よりも多くの業務をこなすことをベースとしています。

つまり、「オーバーロード」を基本としつつ、その結果「超回復」でテクニカル面でも一般的社員を凌駕するといったフローを継続しているということになります。

「量から質へ」といった言葉を良く耳にしますが、これは学習心理学でも指摘される「オーバーロードの法則」そのものといえるでしょう。

日々の業務に追われる中でも、担当業務の他に、全社的な戦略テーマに関するプロジェクトを走らせ兼任で業務管理を行うなど、自己の業務負担が増えることに対して積極的なビジネスパーソンは、「オーバーロードの法則」で確実に進化できるはずです。

濱野 雄介
船井総合研究所 プロジェクトマネージャー