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あなたの企業は大丈夫?これからの人材獲得競争時代はこう乗り越えろ!

●ストレスチェック義務化に伴い、増えている調査とは!?
2015年12月から、常時50人以上の労働者を使用する事業所では、職場でのメンタルヘルス対策として労働者の心理的な負担状況を把握する検査、いわゆるストレスチェックを1年に1回以上実施することが義務化されました。ストレスチェックは“義務”ですので対象となる事業所は必ず行わなければなりませんが、実は、このストレスチェックの義務化に伴い、我々コンサルティング会社に再び相談が増えている調査があります。

かつて一世を風靡した従業員満足度調査です。この従業員満足度調査は、それぞれの企業 “会社のビジョンへの満足度”、“業務内容への満足度”、“報酬への満足度”、“職場環境への満足度”など様々な切り口から従業員が働いている会社に対してどの程度満足しているかを確認し、離職防止に役立てたり、採用活動に役立てたりしている調査のことです。(具体的な内容は次回のコラムにて紹介したいと思います。)ストレスチェックはあくまで、うつ病対策などの病気予防の観点が強い調査ですが、それだけでは“不足”であると考え、従業員満足度調査に興味を持っている企業が増えているようです。

●「ESなくして、CSなし」はもう古い?
かつての一世風靡をした従業員満足度調査は、「ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」といったスローガンに基づき、従業員自身がそもそも働きやすい環境が整っていなければ、従業員は顧客へのサービス向上に取り組む意欲など持てない、といった考え方を土台にしていました。これは、もともとはマズローの欲求階層説に起因した考え方だったのではないかと思います。しかし、それはあくまで従業員がある程度、潤沢に人材確保ができていた時代の発想かと思います。労働力人口低下の昨今では、人材確保の問題は深刻化し、いまとなっては「ES(従業員満足)なければ、企業の存続なし」といっても過言ではない時代となりました。

●他人(ヒト)ごとではないブラック企業問題!
「24時間働けますか?ビジネスマ~ン」。このフレーズは30代以上であれば誰も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これはかの有名な栄養ドリンク剤のリゲインのCMです。いまのリゲインのCMは、時代に合わせて「24時間戦うのはしんどい、3、4時間戦えますか」というフレーズに替わっています。あくまでCMなので単純に面白いなと思ってしまいますが、現実的にはリゲインのCMの意味を考えなければならない時代がもう到来してきているようです。

ネットを中心に情報インフラがドンドン進化し、良くも悪くも情報は伝わりやすくなりました。某居酒屋や某飲食チェーンを代表として人材に過重労働を酷使するといったイメージがついてしまった企業は人材確保ができず、店舗出店どころか店舗閉鎖に追いやられています。
これは本質的には従業員満足度の低い状態を放置してしまったことから、起こってしまった事態です。

●従業員満足度調査は、健康診断として受診しましょう!
先にご紹介したケースをはじめとし、いまの時代は従業員満足が低い企業はそもそも人材確保ができない時代に到来しました。「ES(従業員満足)なければ、企業の存続なし」。このスローガンを土台にし、読者の皆様も従業員満足度調査を受診してみてはいかがでしょうか?次回は具体的な従業員満足度調査のポイントについて紹介していきたいと思います。

下田 寛之
高収益化支援部 部長
2007年に青山学院大学経済学部卒業後、株式会社船井総合研究所(現株式会社船井総研ホールディングス)に入社。入社後は事業計画策定、新規事業開発、ビジネスデューデリジェンスなど多岐に渡るテーマのコンサルティングに従事。現在は高収益化支援部にて、社内横断型のコンサルティングサービスを推進。代表的なものとしては「高収益経営フォーラム」、「ビジネスモデル診断」、「組織力診断」、「クラウド人事評価制度~Advance~」が挙げられる。