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第一経営支援本部 兼 アカウントパートナー室の松井哲也です。
はじめに
売上はある程度確保できる繁忙期の中で、どこかで守りに入ってしまう傾向はありませんか?今回は、経営者・経営幹部、そして管理職の方々に、「企業は、なぜ成長し続けなければならないのか?」について、改めてお伝えいたします。今後のビジネス成功へ、お役に立てれば幸いです。
<企業が、「成長し続けなければならない」7つの理由>
1.経営者が、表向きには成長しようと打ち出していても、本心では「今のままで良い」と思ってしまう事は、常に言動にでてしまうため、組織全体に「衰退意識」を伝染させてしまう。
2.企業が成長し、人や売上が増えていかないと、社員の役職や権限が固定化してしまう。そうなると自分の成長を考えにくく、未来に魅力を感じられなくなり、去っていく事もある。
3.社員の固定化によって、私物化や、不正の起こりやすい環境を作ってしまう。給与・待遇においても、社員間で不均衡が起こりやすくなる。
4.組織も社員も、毎年1歳ずつ年を取る。売上を上げ、人も増やしていかないと、給与や休日も増やせないため、結果社員の意欲は下がり、新しい社員も採用しない。
5.成長がないと、今の状態を維持する事が中心になり、社員を育成する必要がなくなる。上長が部下を育成する、またお互いが助け合う機会などが減っていく。自身の成長が見えず、社員間の関係性も悪くなる。
6.既存顧客・既存事業だけでは、じり貧な企業になっていってしまう。新規事業(時流に合わせた商品・サービス開発)が作れず、事業を変化させられなくなってしまう。
7.最終的には、会社、商品、人材に魅力がなくなり、社員は離れ、顧客も離れ、そして社会から必要とされなくなっていく。
少し、強めに表現しているように思われるかもしれませんが、賃貸管理業においても、じわじわと、いずれかの現象に陥っている会社に出会います。
賃貸管理業は、ストックビジネスであり、今のコロナ禍においても、大きく売上・利益が落ちる事はありません。私も長らく関わってきて、他事業と比較して、堅実な事業だと感じます。だからこそ、守りにはいっていってしまう傾向があるのです。
経営者によっては、言葉や文章で、ビジョンを掲げ、成長していこうとするポーズを取られている方々は多くいらっしゃいますが、現実的に未来ビジョンを明確化し、計画的な人材採用、既存事業の強化、社内環境の整備、新事業への投資などに向かっている会社が、まだまだ少ないようにも見受けられます。
よくマグロの話が出てきます。マグロは、常に泳いでいないと死んでします。調べてみると、寝ている時も速度を緩めて動いているそうです。どんな時も止まったら、死んでしまうそうです。
人も、企業も同じだと思います。成長することを前提としているのではないでしょうか。だからこそ、経営者は本気で成長へと志向しなければならないし、社員にも成長する事を、伝承し続けなければならないと思います。