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■社員数１００・３００名の壁にぶつかり成長鈍化する
中堅・中小企業の経営者から「過去、売上・社員数共に成長してきたが、最近どうやら壁にぶつかっている気がする」という、ご相談を多くいただきます。
具体的には、
いつも新規事業を見つけてくるのは社長の私で、新規事業を考えられる社員がいない
とても社員ばかりだが、部長職や役員への昇格は物足りない
全社視点で考えられる視座の高い社員がいない
可能なら、プロパー社員を育てたいが、本当に育つのか
いまの経営体制は問題ないが、社長である自分が会社を去った時に経営体制が心配
といった声をよくいただきます。
特に、こういった声をいただく企業の共通点は、社員数１００や３００名が多く、我々は「１００名・３００名の壁」が存在しているのではないか？と考えています。
一方で、１００名の壁を感じることなく、持続的成長する企業さまもあります。その会社は何が成長の秘訣なのでしょうか。
■成長の秘訣は事業戦略ではない
私たちが行っているコンサルティングでは「事業戦略」は非常に重要で、別名は競争戦略ともいい、他と比較し競争し、どう勝つか？というのは経営を行う上では、必ず意識が必要になります。しかしながら、成長の壁を感じず持続的成長する企業は、意識せずその上位概念である「PMVV」を言語化・具体化させ、「全社（経営）戦略」にトップが注力している、という共通点が見えてきました。
■１００～３００名企業に必要なPMVVと全社戦略
社員数１００名以下の場合、経営者が常に朝礼や会議などのあらゆるシーンでPMVVに通ずる自社の大切な考え方を情熱的に発信されているため、社員は社長への考えに共感できます。しかし、社員数１００名を超えると、会社規模も大きくなるため、社長としては顔と名前が一致する社員が減ってきます。社員視点でも、社長の考えを聞ける接点数は減り、内容の理解度も下がります。（通常、人間がマネジメントできる人数は最大１５０名迄と言われています）
そこで、１００～３００名規模の会社には、PMVVのような会社の考えを言語化・具体化させる必要があるのです。「持続的成長する企業」は、このPMVVを社員数３０～５０名前後の早い段階で①言語化・具体化させて、②経営者はあくまでPMVVの体現者であり、PMVVを会社の最上位に位置づける、ということを行っております。そして、社長１名体制からPMVVの体現者であるチームで経営をする「経営チーム」の組成が必要になるタイミングです。役割に応じて、専門性の高い経営チームがスピード感ある意思決定を行う必要があります。
そして、持続的成長するにあたり必要なポイントは、PMVVを実現するために必要な「全社（経営）戦略」に、どれだけトップ・経営チームが注力できているかです。事業戦略は市場において他社と比較してどう勝つか？という外部に向けた戦略に対して、「全社（経営）戦略」は、社内に目を向けて「事業ポートフォリオの最適化」「人財開発」「戦略財務」のバランスの取り方を考える視点です。
つまり、まとめると、１００名以下の中小企業から１００名以上の中堅企業は、経営の力点が大きく変わるタイミングなのです。
■事例：【１０年間・売上１３倍】鎌倉新書様から持続的成長のポイントを学ぶ
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/081884
終活プラットフォームを事業とする鎌倉新書様も、2011年時点では売上約３億・社員18名の出版会社で、債務超過が続いていたようです。しかし、2022年では売上38億・社員数171名・営業利益率13.9％の企業にまで成長されております。
今回、鎌倉新書・清水会長になぜここまで成長できたのか、ご講演いただきました。鎌倉新書様のミッションは
「私たちは、明るく前向きな社会を実現するため、人々が悔いのない人生を生きるためのお手伝いをします。」
ビジョンは
「終活が当たり前になるその時だれもが鎌倉新書をイメージ（想起）する。～2030年、オールラウンドな終活プラットフォームの構築～より豊かな日本社会を実現するライフインフラ企業を目指す」
という内容で、新規事業やM&Aなど、攻めの取り組みも数多くされております。過去の清水会長はご講演で生々しい葛藤や考えの変遷をお話されております。ぜひセミナーへご参加ください。
【オンライン開催】
2022/04/20 (水) 13:00～16:30 @オンライン
2022/04/26 (火) 13:00～16:30 @オンライン
2022/05/11 (水) 13:00～16:30 @オンライン
2022/05/17 (火) 13:00～16:30 @オンライン
