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地域ブランド作りの舞台裏 シリーズ4 「新しい地域活性化の主役 学校 という存在」

秋といえば、地域活性化においてもまちおこしイベントが盛りだくさんの季節。10月は地域ブランド化の主力イベントが数多く行われるので、西へ東へと大忙しです。
近年まちおこしイベントをお手伝いしていると、二年目、三年目と継続するたびに新しい組織が参加してきてくれる風を感じます。それが「学校」です。

■傾向あり!地域ブランド化への学校参加!
実は、私がかかわっているまちおこしは、大きなところでは40万都市から小さなところは人口1万人以下の地域まで様々ですが、どこの地域でも学校という組織が参加してくれる傾向が年々強くなっています。以前ももちろん傾向としてはあったのですが、それは一部のまちおこしゼミなどに限られた動きでした。現在の違いとしては、学校として地域に関わるよう奨励しており、異なる分野の先生方がまとまり、学校として参加してきてくれています。
例えば、現在東北で行っているまちおこしにおいても県立大学の准教授の先生が参加してきてくれていますが、先生のご専門は金融工学。まちおこしとは縁遠いと思われがちですが、多くの時間を割き、協力してくれています。

■効果検証!学校参加によるメリット!
では学校が参加することで何が変わってくるのでしょうか?
まず挙げられるが、学生さんという非常に魅力的なマンパワーです。地域外部の人間ながらも、利害関係なく地域に溶け込める存在となりますから、様々な場所で学生さんたちはイノベーションを起こしてくれます。
ただ何といっても一番大きな変化は、それは活度そのものに「熱」や「知」が加わるという効果です。基本まちおこしや地域のブランド化は、その地域ならではの「独自固有の長所」を見つけ、活用する必要があります。どこの地域でもそれは「なんとなく」できます。しかし、大切な地域資源をひもとき、整理することはなかなかできません。ましてやそこに学術的な見地から価値を見出すのは至難の業です。学校が参加する場合は、先生を中心としてそれらの考証が可能になります。例えば、東北の事例では「もち」という地域資源の歴史をひもとき、さらに整理、応用する部分を担っていただきました。

■学校の真意!地域が学生を創る!
では学校はなぜ地域経営に参画するようになったのでしょうか?
そこには、学校側が抱える切実な問題があります。皆さんご存知のとおり、現在は人口減少時代に突入し、大学全入時代を迎えています。学校側でも教室内で普通のどこにでもある授業ではなく、フィールドに飛び出てその地域ならではの教育を行うことで独自固有の長所を求める時代に入っているのです。まさに、学校が地域創りを行うと同時に地域が学生を創るのです。特に、地域に本拠地をおく高等教育機関では、地域のニーズもあいまって、かなり積極的に地域へ展開する動きが見られます。

まだまだ緒についたばかりの地域ブランド化への学校参加ですが、これから地域に多くのイノベーションを起こすことだけは間違いなさそうです。

杤尾 圭亮
株式会社船井総合研究所 プロジェクトマネジャー
経済産業省認定 中小企業診断士
総務省認定 地域再生マネージャー(平成22年度)
総務省認定 地域創造アドバイザー(平成23年度)

2004年慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 修了後、船井総合研究所に入所。入所後から一貫して地域再生を志し専門部署「パブリック・イノベーションチーム」を設立。自治体、商工会議所などの公的機関に対するコンサルティングを行っている。得意分野は地域を含めた特産品等から創めるブランド化。おおむね5~10年間 地域にかかわりながら徐々に地域ブランドを進める手法を採用する。

【公式Web】地域ブランド創造:http://www.machiokoshi.net
【ブログ】地域活性化コンサルタント日記:http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/