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地域ブランド作りの舞台裏 シリーズ【1】「島グルメブームに見るブランド作りのポイント」

最近 島と呼ばれる地域からのご依頼が増えています。
特に興味深かいのは島の特徴的な食材に注目してブランドを構築するという「島グルメ」の活動です。

この島グルメは地域ブランドの中でも先行する事例なので
今回はその活況の秘密に迫りたいと思います。

■「島グルメ」の活況

現在注目を集めている「島ブーム」の島は日本全国に7,000近くあり、
それぞれが独自の旅行、グルメ、特産品開発などを進めています。

特にグルメ分野では通信技術、冷凍技術、輸送技術等の発達によって
全国的な知名度を持つグルメがいくつも生まれ始めています。

例えば飲食店での特定の島の食材だけを使った料理が注目を集めたり、
さまざまな島の料理だけを集めたカフェに人が集まったりと「島グルメ」は話題に事欠きません。
では、なぜお客様は島に惹かれるのか、言い換えればなぜ島にブランドを感じるのでしょうか?

■「島」というブランドの強さ

お客様が島にブランドを感じやすい理由。
私はその理由を島を巡る「海」という明確な境界線に求めることができると考えています。

現在、交通手段や通信手段の発達によって陸続きの地域では、
昔からの生活圏や文化圏は大きく様変わりしました。
しかし島だけは今も昔も「海」によって隔絶されているため生活圏や文化圏が
ほぼそのままに残っています。

今、島はその古来から残る文化や地域性を全面に押し出してブランドを構築しようとしています。
特にグルメ分野では「隠岐島の海士町」のように島でしか取れない牡蠣を
特別な冷凍技術で加工し数量限定で発売するなど、
島の商材に一工夫加えて鮮度感や限定感を向上させることで価値を高めるグルメ商品が増えています。
このわかりやすいブランドにお客様が反応しているというのが現在の「島グルメ」活況の舞台裏です。

■地域の生き残りに向けたブランド構築が始まる

島ブランドは、今動き始めている地域ブランドづくりの一事例に過ぎません。
しかし、今後人口減少時代における地域間競争が始まれば、
島ブランドに見られるような地域独自固有のブランド作りが
さまざまな地域で開始されると予想されます。
一方で、都会ではそれらのブランドを活かした商品開発や展開方法が注目を集めそうです。

ポイントは、どの地域ブランドがどの程度 独自性を打ち出すことが出来るか?
地域にとってはブランド作りと情報発信が、
企業にとっては情報収集と展開方法の工夫がポイントになるでしょう。

杤尾 圭亮
株式会社船井総合研究所 プロジェクトマネジャー
経済産業省認定 中小企業診断士
総務省認定 地域再生マネージャー(平成22年度)
総務省認定 地域創造アドバイザー(平成23年度)

2004年慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 修了後、船井総合研究所に入所。入所後から一貫して地域再生を志し専門部署「パブリック・イノベーションチーム」を設立。自治体、商工会議所などの公的機関に対するコンサルティングを行っている。得意分野は地域を含めた特産品等から創めるブランド化。おおむね5~10年間 地域にかかわりながら徐々に地域ブランドを進める手法を採用する。

【公式Web】地域ブランド創造:http://www.machiokoshi.net
【ブログ】地域活性化コンサルタント日記:http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/