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理念浸透で一番重要な「わかりやすい理念とは」

■理念浸透で重要なのはツールや仕組みではなく「わかりやすい理念が必要」

以前コラムで、持続的成長の共通点は「理念浸透にあり」と解説した中で、一番重要なのは「わかりやすい理念が必要」ということをお伝えいたしました。なぜ、わかりやすい理念が重要なのかというと、経営者がいくら語っても、朝礼で唱和していても、理念や行動指針・クレドが難しい内容・表現の場合、社員には理解・共感されないからです。そこで、今回のコラムでは、理念浸透で一番重要な「わかりやすい理念とは何か」を解説いたします。

■わかりやすい理念とは何か

①理念を含めた言葉が社内で整理されている
そもそも、理念といっても、似たような表現や言葉が多くありますが、船井総研では理念を含めた4つの重要な言葉を会社と社員が共に歩む道ということで「Way(PMVV)」と言っております。
P  理念・パーパス
自分たちの存在意義、存在する本質的な理由。最上位(根底)にある信条/信念(打算なしに)奮い立つ、鼓舞される哲学、思考
M ミッション
自分たち成し遂げようとしている使命。Pに基づく行動・役割
V  ビジョン
具体的に目に浮かぶようなイメージできるなりたい姿。P・Mを追求したらどうなるか、P・Mをかみ砕いた姿

V バリュー(フィロソフィー)
重要な信念、日々の行動の判断、選択の基準。P・M・Vはともに歩む長い道。一緒に進むときの思考・行動基準

船井総研では、
この4つを基本の考えの枠組みとして考えております。特に重要なのが、それぞれの言葉の意味・役割です。理念浸透ができていない会社さんの特徴としては、「それぞれ言葉はあるが、いままで継ぎ足しで考えていた」「どのような意味なのかを考えていなかった」というお声を聞きます。ぜひ、一度整理してはいかがでしょうか。

②誰が見ても理解できる端的な言葉になっている

理念浸透の際に一番重要なのは、Way(PMVV)自体が「誰がみてもわかりやすい言葉」になっているかどうか、です。「昔の表現で分かりづらい」「解説つきじゃないと理解できない」などになっていると、いつまで経っても浸透できません。また、創業者が作られた言葉の表現を変えるのは、難しいという声もお聞きします。
では、どうしたらいいのでしょうか。Way(PMVV)を端的に表した「タグライン」を作成して、その言葉を社員へ伝えていくのが良いです。

社員数100名前後の会社がこれからも持続的に成長し続けるために「理念浸透」の大切さをお伝えしてきました。そして、理念浸透の一番のポイントは「理念のわかりやすさ」です。ぜひ、自社の理念浸透の見直しにご参考になりますと幸いです。

【無料レポート:理念浸透できない理由と解決策】


https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/keieikikaku-shitsu_keieikikaku-shitsu_00139

今 亮太郎
株式会社船井総合研究所 事業イノベーション支援部
多種多様な業種・業界の中堅・大手向けコンサルティング業務を経験。具体的には、大手企業の戦略策定や事業計画策定、市場調査など幅広い領域の実務をこなす。 現在は、いい会社を一社でも増やす思いで「成長戦略づくり」「新規事業立ち上げ」「ホールディングス化」「組織づくり」等、の「中堅企業の価値向上支援」を行っている。