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どちらを選ぶ?「多角化」それとも「選択と集中」?!その①

企業は「多角化」と「選択と集中」を繰り返す。多角化が進展するほど企業価値(株価)が低く評価される多角化ディスカウントが話の中心となり、1990年中頃から「選択と集中」の考えが中心となったことは記憶に新しい。そして、再び、流れは変わりつつある。既存事業での売上限界を感じた企業が、余裕のある内にと新規事業に次の望みをかけ動き出しているように思う。

一部、中小企業には不景気だからこそ多角化で藁をも掴もうとする動きもあるが、一般的には、不景気半ばからは選択と集中、好景気半ばからは多角化といったサイクルだろう。さて、お付き合い先企業様に、本業に誇りを持ち、注力されている企業様がある。社会的にも意味がある企業様で、それはそれで素晴らしいことである。その企業様をA社としよう。そして、少し大局的に見ると、その隣にはA社の付帯事業を行うB社がある。いわゆるコバンザメ商法であり、利益率の高い付帯事業だけを狙うB社も賢い。

具体的な売上と、純利益の差は下記の通り。
A社の売上はB社の16倍強であり、圧倒的にA社の売上がコバンザメ商法のB社を抜くことは容易に想像できる。しかし、A社の利益がB社の2.7倍しかないとしたらどうだろう。付帯事業を他社に任そうという声も社内にはあるようだが、本業へのこだわりを持ち続けるべきなのか、それとも本業を少しでも助け、より社会的にも意味のある企業活動(本業)を広げるためにも、付帯事業への多角化を強化すべきなのか。

多角化は、事業の多角化(商製品・サービス分野の多角化)と、地域の多角化(生産・販売拠点のグローバル化)の2つに別けられる。今回のケースの場合、事業の多角化、地域の多角化、共に当てはまるが、新規事業ではない。既に、自分の植木鉢に生えている芽に水と肥料をやり、育てて、立派な花にするのか、B社のような会社にあげてしまうのか…。

たまには、本業を鳥の目で大局的に見ることも大切だ。最終的な意思決定はお客様次第だが、我々の仕事は、お付き合い先のお客様にその視点を気付かせてあげることも1つだと考える。