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消費税8%後の業績状況

皆さん、消費税8%後の業績状況はいかがですか?

船井総研は現在、429名のコンサルタントが6,820社のご支援先に対してサポートを実施(2013年12月末データ)しており、日々、現場の情報が上がってきています。その中で、消費税後の業績状況をみているとある特徴が見えてきています。簡単な流れは以下です。

・百貨店は引き続き前年割れの厳しい状況が続いている
 (当初は消費税前の駆け込み需要で大きな収益をえて楽勝ムードが漂っていたが、その利益分を食いつぶしつつあり、あせりが出始めている模様)
・小売業、サービス業など全般的に上手に値上げや高価格帯へのシフトができているところは昨対をクリアしているが、そうでないところは、引き続き厳しい状況
・自動車などの耐久消費財の販売は、7月以降数字が戻ると思われたが、まだ戻っていない状況
・メーカーは円安などにも支えられ業績は堅調

これらの中で一つ大きな特徴があります。大手企業は全般的に6月以降、業績は回復、昨対を上回る状況になりつつあるにもかかわらず、中小企業は全般的に数字の戻りが遅いようです。

それともう一点、規模の大小にかかわらず、一番を確立している企業は、消費税アップ後、6月位からは昨対ベースもしくは、昨対以上の数値が出ていることです。
これには、二つの理由が考えられます。

【1】価格主導権をとれている
一番企業における重要なポイントは、流通主導権がとれることにあります。その中でも、価格主導権は重要であり、価格コントロールを比較的しやすい立場にあります。国内消費は、消費税が上がったからといって伸びるものでなく、逆に縮小均衡に入りつつあります。しかしながら、原材料、人件費などのコストは上昇を続けており、これを吸収するには価格見直しが重要な選択となってきていますが、一番でない企業は、その対応が遅れ、厳しい状況になっているように思われます。

【2】顧客集中現象が出てきている
また、一番企業は不況になるほど、顧客集中が起こりやすくなります。この傾向は、現在の日本において確実に進行しています。

さて、消費税10%の議論がそろそろ出始めています。2015年10月に10%となるかどうかは分かりませんが、大きな流れでは上がる方向に傾きそうです。仮に10%に上がるとなると、その影響を最も受けるのは中小企業であり、企業淘汰が一気に加速する可能性も出てきています。そうならないために、今のうちに小さくても一番をつくることが必要でしょう。

菅原 祥公
株式会社船井総合研究所 執行役員 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け講演/デューデリジェンス
どのような企業にも必ず“存在意義”があり、常に“長所を核とした成長の 種”はある】をモットーに、企業の三宝である「理念やトップのビジョン・戦 略」、「マーケティング」、「人・組織・マネジメント」そしてその結果としての 「財務」といった各要素を多角的に判断し、事業全体のデザインを再構築し ていくことをテーマにコンサルティング活動している。株式公開をはじめ、 事業再生や事業承継がからんだ事業計画立案、M&A案件にも多く関わっ ており、現在、船井総研の経営戦略コンサルティング部門を統括している。 ○主な著書 「最新ビジネスデューデリジェンスがよーく分かる本」 秀和システム刊 「図解入門ビジネス 最新中期経営計画の基本がよーくわかる本」 秀和システム刊 「経営の極意」 総合法令 刊(船井総研社員との共著)などがある