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『数値目標に込められたビジョン』~企業が中期経営計画をつくる意味

多くの会社が“中期経営計画”を作っていると思うし、その業務自体を請け負うケースも多々あるが、「何のためにつくるのか!」を理解している人は意外に少ない。

よくあるのは、トップが3年あるいは5年後の数値目標を「2015年に○○億円」と掲げるんだけど、多くの社員から、あるいは中堅幹部層からも、漏れ聞こえてくるのは、

「今の状況を考えると、あんな目標達成できるわけないよ。」
「いちおう外向けにアピールしなきゃいけないんだろうけど、絵に描いた餅だよね。」
「ホント、社長って楽だよな~。数値目標掲げて、あとは頑張れって言ってればいいんだから。」

といった声だ。

でも、よく考えてみよう。
自分の会社が、今、“中期経営計画”をつくる意味は何なのか。

現状の延長線上としては理解し難い数値目標かも知れないが、だからといって、誰もが容易に達成イメージを持てるような計画ならば、わざわざ時間をかけてつくる必要など無いし、ましてや高いコストをかけてコンサルタントに依頼する必要など全く無い。

高い売上目標には意味がある。
現在の状況からはどう考えても届かない数字であるならば、

「新しい商品、サービスを付加することが必要」
「現在の顧客層とは異なるターゲットを狙っていくことが必要」
「事業を展開するエリアを拡大することが必要」

といった“いつもとは異なる視点”で考えることが求められているわけだ。

会社の規模にもよるが、トップが把握できることは限られており、決して現場の細かいところまで知り尽くしているわけではない。だからこそ、幹部クラスが中心となって、“中期経営計画”の数値目標を達成させるための戦略を考えなければならない、と私は考えている。

「新規事業を立ち上げるために、人を手当てし、資金を投入する。」
「成熟市場で戦う既存事業は、利益率を高めるために、組織構造の変革を図る。」

といった、いくつかの戦略オプションをトップに提示するのは中堅幹部クラスがやるべきことであり、トップがやるべきことは、その中でどこに投資を振り向けるのかという意思決定だ。

戦略を立案するのは自分の役割だと認識している中堅幹部がいる会社は強い。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。