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地域ブランド作りの舞台裏シリーズ【8】 「地方創生のインフラ 地域おこし協力隊活用」

2月ももう終わりに近づき、来年度の足音が近づいてきました。私が担当する地域ブランド化においても地方創生に向けての準備が各地域であわただしく進んでいます。いわゆる人口減少に対応するために地域の人口ビジョンを作り、それに基づいた戦略を策定するという作業です。しかし大切なことはそれを実行する人材がどの程度揃っているかにあります。そこで現在 国が注目しているのが「地域おこし協力隊」という制度です。

■ 海外青年協力隊の地方版
地域おこし協力隊…というと、なにやら難しそうな制度ですが、簡単に言うとよくニュースなどで耳にする青年海外協力隊の地方版です。青年海外協力隊は、比較的長い期間、若者が主に途上国に派遣され、様々な分野において活動し発展に寄与する、という制度で多くの成果をあげてきました。

同様に地域おこし協力隊は、主に都市部に住む方々が地方に移り住み、一定期間集中して特定テーマで地域おこしに取り組むことで成果をあげ、最終的には移住してもらうことを目標とする施策です。実際に移住においては、住民票を移してもらい、24時間365日、地域のことを考えてもらえる環境を作る、という点が徹底しています。なお費用はほぼ全額、手厚い支援が受けられます。

これまでにすでに数年間の実績がありますが、地域おこし協力隊の成果は大きく、様々な地域でワカモノ、ヨソモノならではのムーブメントを巻き起こしています。廃校をバーに変えた若者もいれば、新しい地域コミュニティを作った若者も存在します。私も様々な地域にアドバイザーでお邪魔しますが、われわれのアドバイスを実現する力を持つ地域おこし協力隊の存在にずいぶん助けられています。

地域おこし協力隊サイト : http://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/

現在、この地域おこし協力隊は全国で1000名活動しています。国では、今後3年間でこの地域おこし協力隊を大きく拡大し、3000人、約3倍にするという目標を立てています。まさに、地域おこし協力隊は地方創生のインフラとしての位置づけが強くなっているのです。

■ 地域おこし協力隊の要諦
しかし、この地域お越し協力隊ですが、全ての地域で成功しているかというとそうではありません。実際に私が知っている地域でも、任期の途中で帰ってしまった…。うまくかみ合わなかったというケースもしばしば…。そうなると、せっかく来てくれた人でも帰ってしまうのか、とむしろモチベーションが下がってしまうことにつながります。 では、そうならないためにはどうすればよいのか。いくつかのポイントがあることがわかってきました。今日はその中でももっとも重要な採用について簡単にご説明します。

 「採用」
「人」において最も重要な点は、この採用であると考えられており、地域おこし協力隊でも変わりありません。うまくいかないケースの多くは、採用段階でそもそも人が少ないという共通点があります。これは確率の問題でもあるのですが、結局優秀な人、地域と相性が合う人を見つけ出すには多くの方に応募していただき、話すしかありません。

しかし「求人している」という事実がうまく伝わっていない場合には、人が集まらず、結果数名から1名を選んでしまうことも多い傾向があります。特に現在は、民間企業の求人も多く、さらに地域おこし協力隊制度そのものも3倍に拡大、、という話ですから、その採用にはよほど注意する必要があるのです。

では、どのような採用方法をとるべきか…というお話ですが、いくつかポイントをあげますと「民間の募集媒体の併用」、「都会での説明会開催」、「現地での面接の実施」などによってかなり可能性のある人材の採用が可能になります。

■ 今後に向けて
いずれにせよ、今後のこの施策がより拡大し、日本の地方の人的インフラになることはまず間違いないでしょう。ぜひ、応募する皆様、応募される皆様は上記の点に気をつけながらしっかり地域ブランド化を成功させてください。

【公式Web】地域ブランド創造:http://www.machiokoshi.net
【ブログ】地域活性化コンサルタント日記:http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/

杤尾 圭亮
株式会社船井総合研究所 プロジェクトマネジャー
経済産業省認定 中小企業診断士
総務省認定 地域再生マネージャー(平成22年度)
総務省認定 地域創造アドバイザー(平成23年度)

2004年慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 修了後、船井総合研究所に入所。入所後から一貫して地域再生を志し専門部署「パブリック・イノベーションチーム」を設立。自治体、商工会議所などの公的機関に対するコンサルティングを行っている。得意分野は地域を含めた特産品等から創めるブランド化。おおむね5~10年間 地域にかかわりながら徐々に地域ブランドを進める手法を採用する。

【公式Web】地域ブランド創造:http://www.machiokoshi.net
【ブログ】地域活性化コンサルタント日記:http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/