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地域ブランド作りの舞台裏 シリーズ5 「まちおこし人材論」

相変わらず全国を飛び回る日が続く中で疑問に思うことがあります。それは地域活性化の動きの継続性の違いです。長く続く場合もあれば、短く終わってしまう場合もあるこの動きの要因は、現場を次々に変えながら見ていると、最終的には「人」に行き着くようです。それでは、どのような人材がまちおこしをし、どうすれば継続するまちおこしができるのでしょうか。今回はその点について現場での経験をもとに考えてみたいと思います。

■まちおこしの3つの人材とは!?
地域活性化について、様々なプロジェクトを進めていると本当に動きがスムーズであり、また継続的であるケースと、こちらがかなり動かないとなかなか進まないケースに分かれます。そしてスムーズに動く多くのケースでは、リーダーと呼ばれる人が中心にいます。では、同じように地域活性化に関わる中でもこの「人」の違いはどこにあるのでしょうか。

よく講演でお話しますが、船井総研では横軸に「やる気」、縦軸に「能力」を配置し、人材を4つに区分します。

第1にリーダー層。こちらはもちろんやる気も能力も高い人たち。いわゆる人に財産の「財」で「人財」と呼ばれる人たちです。まさに地域の宝です。

第2に実務層。こちらはまずは実力はあまりないけれども、やる気が非常に高い人々。人に「存在」の「在」で「人在」と呼ばれます。リーダーさえいれば、かなり動ける人々です。

第3に支援層。こちらは実力はあるが、やる気がまちおこしに向かない人たち。人に「材料」の「材」で「人材」と呼びます。やる気のあるリーダーが説得し、感化されることにより人財に近づいていきます。

最後にやる気も能力もない人たちは「人罪」と呼ばれるようですが、こちらはあまり地域活性化の現場に出てくることはありません。ですから主にはこの3層の人たちで地域活性化は行われると考えて間違いないでしょう。

■現場にみる、人財の重要性!
さて3つの人材の中で 何が重要か、と申しますとやはり「人財」、リーダーとなる存在です。多くの現場で支援をしてきましたが、このやる気=時間やお金の使い方、能力=実際の発想やアイデアが素晴らしい地域の活性化やブランド化が長引く傾向にあります。そしてもう少し言ってしまえば、この人財という方々の魅力は、
「あの人が言うのだから、一緒にやってみよう!」
という信頼関係を地域においてすでに構築していることです。

多くの地域活性化は、ぱっと見ると本当に成功するのかどうか分からない部分が多くあります。そのアイデアに自分も巻き込まれていくにはある程度の信頼関係が必要になる、ということなのです。

これまでの経験上、この人財レベルのリーダー層が2~3人おり、連携できている地域はとても強いです。多くの場合、人財はその人一人で第2層の実務層、支援層を2~3名動かすことが出来ます。さらに第2層の実務層や支援層は自分の仲間を1名程度動かせますので、3名人財がいれば地域活性化組織はそれ自体で実行力のあるメンバーが10名以上の団体になります。

■どうすれば人財となるのか?
では、人財になるためにはどうすればよいのか?
船井総研では「環境の変化」又は、「新しい考えとの出会い」のどちらかしかないと考えています。

つまり、自分が地域において活性化案件かどうかに関わらず、様々な案件に取り組み、様々な立場(例えばあるときは経理、あるときは総務、あるときは広報)を経験し、信頼関係を構築しながら知識を得ていくというプロセスを繰り返すことです。

私もこれからも様々な地域に関わることになると思いますが、地域活性は人材が命ですから常に人財について注目しながら動きたいと思います。
皆さんも、ぜひ地域の人財となってくださいね。

杤尾 圭亮
株式会社船井総合研究所 プロジェクトマネジャー
経済産業省認定 中小企業診断士
総務省認定 地域再生マネージャー(平成22年度)
総務省認定 地域創造アドバイザー(平成23年度)

2004年慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 修了後、船井総合研究所に入所。入所後から一貫して地域再生を志し専門部署「パブリック・イノベーションチーム」を設立。自治体、商工会議所などの公的機関に対するコンサルティングを行っている。得意分野は地域を含めた特産品等から創めるブランド化。おおむね5~10年間 地域にかかわりながら徐々に地域ブランドを進める手法を採用する。

【公式Web】地域ブランド創造:http://www.machiokoshi.net
【ブログ】地域活性化コンサルタント日記:http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/