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地域ブランド作りの舞台裏 シリーズ3 「地域ブランドは『期待』と『評価』で決まる!」

「Aという地域はもうブランドがあるのに、なぜまだ宣伝するのですか。費用対効果あってないんじゃないですか?」

ごもっともな質問です。今日は、この質問に答えながら地域ブランドの効能「期待」と「評価」について考えていきましょう。

■常に期待というブランドを作る必要性
地域ブランドという点から考えた場合、どのように高いブランドを持つ地域であっても常にそのブランドを維持するために情報を発信しつづける必要があります。一度確立されたブランドであっても、そのブランドの価値は、人がそこにきつづけ体験し評価し続けることで維持されます。そして人を呼ぶためには、現在のブランドの価値を伝え続けなければならないのです。

もしも、情報発信をやめてしまったらどうなるでしょうか。

巷に溢れるポスターやチラシの数などを見ればすぐに想像できると思います。圧倒的な他の地域の情報に埋もれていくことになります。情報過多とも言えるこの時代、もちろん過度な情報発信、非効率的な手法は高コストになるだけですからやめた方が良いです。ただし、低限の情報発信は必ず必要になると思っていただいて構いません。

■地域ブランドとは「期待」と「評価
では、地域ブランドを作るためには体験し「評価」されることと、情報発信しイメージをもって「期待」してもらえることのどちらが必要なのでしょうか。答えは、両方です。両方があって初めて地域ブランドが作られ、維持されることになります。
このブランドの2要素「期待」と「評価」は時間軸で分けると使用前と使用後に分けられます。ちょっと事例をあげて考えて見ましょう。
例えばあなたが夏休みに入ってまだ行ったことがないどこかに遊びに行こうと考えたとしましょう。このとき、まだ体験していない現地について評価をすることはできません。そこでチラシやポスター、WebやTV、口コミなどから情報を集め、イメージを膨らませ「期待」のブランドを作ります。そして期待のブランドの大きさ費用を天秤にかけていく先を選びます。これが期待のブランドです。
一方で実際にその地域を訪れあなたが自身の五感を通じて感じた段階で、地域に対して自分なりの「評価」ができるようになります。これが「評価」のブランドです。そしてその評価が他の人に様々な媒体で伝わることで、また期待のブランドがつくられていくのです。

実はこの「期待」と「評価」のブランドはあらゆるものに共通します。人も組織も消費もサービスも地域も、この考え方によってブランド価値をつけられていると考えても良いでしょう。

さて、この夏の行き先はもう決まりましたか?
ぜひブランド化の考え方を思い起こしながら、各地域について考えながら旅をしてみてください。
それでは良い夏休みを!

杤尾 圭亮
株式会社船井総合研究所 プロジェクトマネジャー
経済産業省認定 中小企業診断士
総務省認定 地域再生マネージャー(平成22年度)
総務省認定 地域創造アドバイザー(平成23年度)

2004年慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 修了後、船井総合研究所に入所。入所後から一貫して地域再生を志し専門部署「パブリック・イノベーションチーム」を設立。自治体、商工会議所などの公的機関に対するコンサルティングを行っている。得意分野は地域を含めた特産品等から創めるブランド化。おおむね5~10年間 地域にかかわりながら徐々に地域ブランドを進める手法を採用する。

【公式Web】地域ブランド創造:http://www.machiokoshi.net
【ブログ】地域活性化コンサルタント日記:http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/