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『伝わらなければ、存在しないのと同じ・・・』~“ブランド”力とは!

「あの会社(商品)はブランド力があるから、売れて当然ですよね」

「ウチの会社(商品)はブランド力が無いから、なかなか業績が上がりません」
様々な場面でブランド力という言葉が出てきますが、この“ブランド”力という言葉から、皆さんは何を考えるでしょうか?

株式会社サムライの代表である佐藤可士和さんが、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に出演されていた際に、「伝わらなければ、存在しないのと同じ」とコメントしていましたが、この言葉がまさに“ブランド”力の本質を表す言葉だと思います。
佐藤さんは、セブンプレミアムやユニクロのロゴを手掛けたり、本田技研の軽自動車N-BOXのネーミングからロゴまでを手掛けたりしているのは、すでに有名な話なので、どうしてもそのアートデザインに目が向きがちになりますが、それらの仕事の本質は、先ほどの「伝わらなければ、存在しないのと同じ」に尽きるといっても言い過ぎではないでしょう。

ここ数年、家電メーカーとのお付き合いを通じて、いわゆる「町の電気屋さん」のオーナーや社員のかたと話をする機会が多いのですが、やはり好調店と不振店の決定的な違いは「ターゲットである地域住民にお店の存在および特長が伝わっているかどうか」に尽きるのです。

不振店に属するオーナーは、「その土地で数十年商売をしているから当然知られているはず」という考え方から抜け出せず、「店の業績が厳しいのは、ヤマダ電機などの量販店の安売りに太刀打ちできないからだ」と思い込んでいます。

私自身の話で恐縮ですが、「電化製品を買う際に量販店を買い回ってもっとも安い価格のところで買う」などという行動は、ほぼ休日を丸一日潰すことになり、さらに疲れるというイメージで、本来嫌いなものでした。

この仕事を通じて「町の電気屋さん」の特長のひとつである、「電話一本で駆けつけてくれる」を知って以来、「自分の地域に良いお店があれば是非付き合いたい」と思っているにも関わらず、いまだにお店の存在すら伝わってこないのです。

つまり、「ブランド力が無い」などと言っているのは、企業の本質的な価値、商品の本質的な価値の追求を忘れていたり、あるいは不得手であるが故に「伝わらない」状態を招いているということではないでしょうか。
だからこそ、第三者の視点から見直すことで再生の道筋が見えてくるということもあるのだと思います。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。