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LinkedIn

皆さんはLinkedInというソーシャル・ネットワーキング・サービスをご存知だろうか?Facebookが友人同士の交流の場であるのに対して、LinkedInはビジネス上の同業者同士での交流の場となっている。したがって、LinkedInで繰り広げられる交流は、ビジネス上のディスカッションである。

LinkedInでは、ビジネスディスカッションに参加するために、2つの方法がある。一つの方法は、Facebook同様、コンタクト(友達)を増やし、そのコンタクトの中でディスカッションを行う方法である。もう一つの方法は、プロフェッショナルグループに参加する方法である。
例えば、自動車業界では、AUTO OEM NETWORK、AUTO PARTS AND ACCESSORIS WORLD、AUTOMOTIVE EXPARTSなど、AUTOMOTIVE INDUSTRY PROFESSIOANL WORLDWIDEなど、多数のプロフェッショナルグループが存在していて、そのグループに参加することで毎日のように新しいディスカッションが開始されている。そういったグループに参加することで、例えば、「トルコの自動車販売台数が9月に大幅に伸び、特にトヨタが伸びたといった」世界各国の最新の情報をLinkedInを通じて入手することができたり、「顧客が車を購入するときに最も重要視するポイントは何か?」といった質問に対して、世界各国の専門家と同じレベルで、自由にディスカッションに参加することができたりする。

グループに参加するのは、簡単である。自分の関連するテーマをグループ検索のキーワードに入れて、その結果出てきたグループの中から、参加者が多く、議論が活発なグループに参加の申請をすればよい。自分のプロフィールをしっかりと埋めてさえいれば、そのグループへの参加を断れることはほぼないと言える。

LinkedInのグループの中でも、特に自動車や半導体に関しては、大変盛り上がっている。やはり産業の規模が大きいからであろう。しかしながら、いずれの業界でも世界をリードしている日本から、ディスカッションに積極的に参加している人は、意外と少ない。ディスカッションをつくっている参加者の多くが、イギリス、ドイツ、アメリカ、インド、中国である。特に、中国人のLinkedInへの参加が非常に多い。日本人と比べても、決して上手ではない英語だが、こういった国際社会にどんどん発言しているところに、中国人の勢いを感じる。逆に日本人にとっては、自動車にしても半導体にしても、それぞれが特定の領域でそれぞれに取り組んでいるため、こういったオープンなディスカッションに参加するメリットはあまりないとも言える。

さて、LinkedInには、“Business in Japan”というディスカッションもある。日本でビジネスをするにあたってのポイントを外国人同士がディスカッションするグループである。そこでは、日本企業の男女雇用機会均等についてや、SNSのビジネスへの適用の可否といった一般的な議論が論じられていたり、日本で開催される魅力的な展示会に関する問い合わせが飛び交っている。外国人の視点から、日本を見ているために、はっとさせられる内容がたくさん掲載されている。

このようにLinkedInを活用することで、海外の情報を入手したり、外国人と自分の得意分野で議論を行ったりすることができる。Facebookとはまた違った、3.0の取組みである。ぜひ一度LinkedInをのぞいて見て欲しい。海外市場開拓にあたっても、参考となる情報が多数掲載されているはずである。