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オムニチャネルではコストコントロール力こそが競争力の源泉

良いところばかりに思えるオムニチャネルですがモノ(商品開発、商品調達)、カネ(商品代金決済、各種設備投資)の流れを消費者起点で再設計・再構築し、リアルに情報として把握し、その情報に合わせてヒト(各部署で働くヒト)の仕事の仕方を変革していくということになります。

ですから倉庫の商品管理方法も旧来のカテゴリー分類番地管理ではないかもしれません。また物流面においては、そもそも論として物流拠点の倉庫を日本のどこに設置するのが最適なのかを検討するという方法も重要です。また配送・お届け方法もトラック、バイク・自転車、台車、ドローン、拠点受け取り、指定場所配送など再設計しなければならない要素が山積みです。

それは優秀な通販会社、メーカー、倉庫業者、宅配会社が手を揃えただけでは最適できない要素を持っているということです。中途半端に通販を成功させてきた企業や、一部専門知識のある担当者のがんばりだけで売上獲得してきた企業、レベニューシェアや代行企業に丸投げでたまたま売上獲得できた企業はオムニチャネル時代のあるべき姿、オムニチャネルのシステムにあわせて会社全体の組織や業務、情報管理を最適化させる3.0、4.0型企業経営のイメージもビジョンも持ち得ていないことが多いのです。

オムニチャネルが成功し浸透すれば地球上に住む人間の暮らしそのものを大きく変化させる可能性が高いと思います。一社でその実現が無理だとなれば通販最強企業と小売最強企業のコラボや統合なども実現していくことになるはずです。そして、その目的は買い手である消費者にとってお値打ちな商品をいつでも何処でも注文し、迅速に受け取れるシステムの構築と消費者にとっての最大価値の提供であるはずです。

そしてそれは地球規模、業界の垣根を取り払う中間マージン、中間作業のムダ取りへの挑戦でもあるのです。商品提示・受注から配送・お届けまでの各段階の詳細なコストを理解しムダ取りを行うコストコントロール力のある人材の育成と全体プロデューサー人材(もしくはその支援会社)の獲得が成功企業のキーとなることは間違いないでしょう。

岡 聡
株式会社船井総合研究所 執行役員 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/流通業(メーカー・卸・小売)向け
入社以来、アパレルメーカーでの企画・製造・小売の総合的な知識に船井流マーケティングをドッキングさせ、ドラッグストア、ホームセンター、商業施設・商店街、食品スーパーなどの小売業の活性化、メーカー戦略、ブランド開発、商品開発、チャネル開発、新業態開発、営業部隊活性化、本社戦略・営業システム開発、マーケティング教育などをトータルに企画・コーディネートし、企業の経営企画をサポートしています。(経済産業大臣登録 中小企業診断士。日本商工会議所・全国商工会連合会 1級販売士。)