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『PDCAが回らない本当の理由とは!』【2】

さて、“変化”を起こすことを考えたときに必要な2つの視点があります。1つは、チャレンジングかつ明確な目標(ゴール)を設定することです。
拙著では、このことをエベレスト登山に例えたりしていますが、「今のままでは到底到達しそうにないけれども、そこに是が非でも到達したい」という思いがあれば、人はその為の計画を作り込みます。

エベレスト登山が少し非現実的でイメージしづらいということであれば、多くの方が経験されている“受験”などが身近でわかりやすいかも知れません。目標(ゴール)は、今のままでは到底無理なレベルの大学への合格で、是が非でも達成したければ、まずその計画を受験日からの逆算で作り込みますよね。「基礎知識や応用力全てが足りないから、とにかくどんどん勉強するんだ」などと無計画のまま実行にはいかないでしょう。

これが目標(ゴール)に向かって必然的に変化が起こるパターンです。このパターンで気をつけなければならないのは、受験の場合、最も重要な「勉強する時間」を最大化するために、「遊ぶ時間」を減らす、「睡眠時間」を削る、のように、時間配分の方針がそもそも明確なように、ビジネスの場合も「新たに取り組むこと」と「これまで取り組んできたこと」の時間配分になります。

その工夫こそが計画に反映されなければならないということです。もう1つの視点は、現在の問題を明らかにした上で“あるべき姿”(ゴール)を設定することです。経営においては、「仮に問題が無いというのであれば、そのように考えていること自体が問題だ」等と言われているように、全く問題を抱えていない企業は存在しません。

そのように考えると、企業が現在出している成果は、組織として何らかの問題を抱えているとは言え、その状態を前提に出している結果という捉え方ができます。となると、それらの抱えている問題を解決することができている状態で業務が回っていれば、より高い成果を上げることができるイメージが湧くのではないでしょうか。

この場合のアプローチは、まず「“何”を変えるのか」(スタート)を明らかにした上で、「“何”に変えるのか」(ゴール)を導き出すことになります。よって、この「“何”を変えるのか」という最初のステップが極めて重要になってくるわけです。このような説明をすると、「つまり通常の問題解決のアプローチになるのだから、そんなに難しい話ではありませんね」と、このように考えるかたも少なくありません。

私自身、通常のコンサルティングの場面では、複雑化することよりも単純化、よりシンプルに捉えることで、人が理解しやすいように、そして行動に移しやすいように、といったことを意識します。

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川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。