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利用者にとって便利なサービスほど儲からない!?

今年はじめ、パーク24がカーシェア事業においてようやく黒字化した、という記事が出ていた。カーシェア事業は黒字化が難しいといわれており、2009年から6年経過して達成したということになります。パーク24のカーシェア事業は、2015年5月時点で、車両台数が12,044台、ステーション数が6,808ヵ所、会員数484,180人。

以前の記事で格安レンタカーとカーシェアとの使い分けをすれば、車を保有するよりも経済的にエコ利用できると書きました。私自身、その時は格安レンタカーの会員ではあったが、カーシェアの会員ではなかったため、実際にカーシェアの会員になってみました。使い始める前には格安レンタカーだけで十分と思っていましたが、実際にカーシェアを使ってみるとこれもかなり便利であることに気付きます。

私が便利と思えるポイントは、
【1】15分単位の料金
【2】予約・変更が自由
【3】ステーション数が豊富
上記3点。

特に予約・変更が自由ということに関しては、他社では予約1時間前からのキャンセルは予約金額の50%などの規定があることを考えると、かなり利用者にとっては都合の良いサービスとなっており、また予約時間よりも早く返却した場合でも、利用時間のみが支払の対象となります。他社ではなかなか真似できないサービスを充実させることによって、これまでは赤字だったが、ようやく黒字化できたことで、今後はさらにその存在感が増していくことと思われます。

元々、タイムズの駐車場数が多くその環境を十分に活用したこともあり、今ではカーシェアでは首位となりましたが、他社が真似できないサービスを提供したことも、今の地位を確立した要因になっていると思われ、提供する側にとっては短期的にはデメリットがあるものの、利用者が便利に使えるということを追及した結果、多くの利用者に受け入れられたと思われます。

パーク24の場合は、企業規模も大きく赤字に耐えるだけの体力はありましたが、皆さんの業界でも、競合がどのようなサービスを提供しているのか、利用者にとってどのようなサービスが便利なのか、そのサービスを提供し続けることが可能なのか、を考えてみられてはいかがでしょうか。